林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理やアウトドアのことなども!

DFTWとは、「DAIWA 船 テクノロジー WEEK」の頭文字を取ったもので、4月19~24日迄、キャスティング港北店さんで開催されている、その名の通り、DAIWAの技術を集結した、船釣りイベントのことです。

僕は同船最前線ブロガーの堀江さんと22日に担当させていただき、仕掛け作り講習やトークショーをさせていただきました。

160422_154720

160422_174012

160422_162309

160422_163638

160422_165927

160422_174030


仕掛け作り講習では、日頃開催させていただいている「仕掛け作り教室」さながらに、オリジナルのカワハギ仕掛けの使用法、特徴、作成法をお話しさせていただきました。

13087693_1728446090700475_4101647273024862417_n

160422_190254

最後はお約束のDVDを、ご希望の方にお渡しさせていただきました。


さて、お次のトークショーの題目は「釣り座・風向・潮と釣りの関係性」について、東京湾を例にし述べさせていただきました。

その中で冒頭、「船と風向き」について述べさせていただきました。


釣り船は船尾にマストを立て、そこに、狭い角度で2枚のスパンカー(帆)を張り、そこに風を受け、風見鶏のように船首を風上に立てます。

これは、横から波が来ると、船の全長に比べて幅は狭い為に、揺れが大きくなり不安定になってしまう為で、船首側から波を受ければ、航行中のそれとかなり近しい状態となり、船は安定します。

ですから、ある程度風がある海上では、スパンカーを張り、船首は風上を向いている状態となるのです。


その状態で、船のどこから潮が流れてきて流れ去るのかを考えます。

例えば左舷舳から潮が当ってきて、右舷艫に流れ去るとします。

船が定点に止っていれば、ラインが右舷艫方向に流されてしまうことが想像できます。

流し釣りでは船長が、ポイントの潮上に船を回し、概ね潮と同じ流れ方向に船を操船、ポイントをトレースして行きます。

ですからこの場合は、右舷艫が潮先となり、一番に新しいポイントに入って行くことになります。

腕の良い船長ほど、流しながらラインが立ち、それを早め早めに細かく補正して行くため、ごく僅かではありますが、潮先とは反対側、この場合だと左舷舳方向にラインの角度が付きます。


また、マストは高さがある為、河川からの出船で、低い橋を潜って航行する場合は、根元で折れて倒せるような構造になっていています。



潮の流れに影響を及ぼす要素 【DFTW 中編】に続きます

仕立てにるには人数が足りず、でも7、8名の参加希望者がいたときに、「では、片舷を林さん達でお使いになって下さい。どっち舷にしますか?」と、乗り合い船の片舷の釣り座を仕立てとして用意してくれた船長がいました。

釣り座は右舷にし、そのありがたいお話しを参加メンバーに「例の仕立ての件ですが、船の右舷側を船長が押さえてくれました! 先着順で当日、乗り合い船の右舷の釣り座でお会いいたしましょう!」と伝えたのでした。


迎えた当日、幹事の僕は早目に船に到着し、釣友が舳を、僕は舳2番の釣り座に並んで入り、後のメンバーを持っていました。

その次に来た人が「艫に入るね~」とタックルを置き、舳側からもう一回振り向くと、胴中には見慣れない釣り人が・・・

そう、僕らの仲間ではないお客さんが右舷に入ってきたのでした!


「おいどうする? 船長と打ち合わせしたんだけど、右舷側は俺らの貸し切りの筈なんだけどなぁ・・・、どうしよう・・・」と、釣り座に関しての出船前のトラブルはあまり気持ちの良いものでは無いので、船長に電話してみることにしました。


りょう:あの~、船長、僕らで貸し切りにしていただいた右舷なんですけど、知らない人が入っているんですよ、どうしたらいいですかねぇ?

船長:知らない人? なんだ、知らない人が入ってるの? しょ~がねぇ~なぁ~、俺ももうすぐ船に着くから、(俺から)言ってやるから。

出船前の釣り座トラブルは避けたいもので、その方には当日の右舷のこと、船長がもうじき来て釣り座のさい配をしてくれる、ということだけ告げて船長を待っていました。


しばらくして、船長が船に乗ってきて、先ず僕らがいる右舷に来てくれました。

そして、「林さん、どの人」と聞いてくる船長に、「あの胴中の人が、僕らの仲間じゃなく、知らない人なんですよ」と伝え終る間もなく、踵を返した船長はその方に向って大声で・・・

「あの~、そこの知らない人、知らない人ぉ~~!」と、指をさして近づいて行ったのでした!!


僕らは・・・

座って、下を見ながら、仕掛けを用意しているフリ、をしているのが精一杯だったのでした・・・


片舷3人ずつの釣り客、その船は小さかった。

畳まれてからしばらく経っているのだろう、クセが付き強張っていたスバンカーを張る時、バリバリと音を立てながら、溜まった雨水と一緒に何やら土のような物がポロポロと落ちてきたのだった。

それを意に介しもしない、かなり年老いた船長は、ロープをグイッと引っ張り、木でできたマストにスパンカーを張り終えた。


これはある釣り大会での出船前のシーンなのだが、出船の合図と共に港を出る船々を横目に、その年老いた船長は、経験からの、自分しか知らないポイントへ向かっているのだろうか、間反対に舵を切り、1人逆方向へ船を向けたのだった。

それからが凄かった。

幅も狭く、船縁も低いその船、強めの風を横田に受けながら走るのだが、かなり角度で船が傾いている・・・

風下側では、低い船縁が、時折海面スレスレになりながら、風を受けている側の船縁からは絶えず飛沫が入ってくる状態で、同船した友人はそれを「片輪走行」と、帰りの車中で語っていた。


さて、そうやってしばらく走ることポイントに到着、早速釣りをするのだが、1時間程釣って船中1匹しか上がらなかったのだった。

自信のあるポイントであっただろうが、この低調さに船長は移動を決意、元来た方向に進路を取り、港前を通り過ぎ、大方の船が釣っているポイントに向う筈なのだがその前に・・・?

船を風に立てて、1人何かをしていて中々船を走らせない船長・・・?


見ていると船長は、操舵室下の機関場(エンジンルーム)へ入って行っては戻ってくる。

その次には、5リットルは入るオイルジョッキに8分目ほど、オイル缶からをオイルを注ぎ、それをもって機関場へ・・・

上がってくるとオイルジョッキは空っぽ・・・。

「これでまだ走れる」とニヤリと笑い、今度は逆サイドの片輪走行でしばらく、ヒヤヒヤする航行が続いたのでした。



その時の大会結果は・・・、聞かずもがな、です・・・(撃沈)


↑このページのトップヘ