林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

カワハギ釣り教室では時折、「湾フグ釣りはカワハギ釣りの裏砥ぎである」というお話をいたします。

湾フグ釣りでは主に、ゼロテンションでアタリを待つ=出す のですが、カワハギ釣りが25~30号のオモリに対して湾フグ釣りは10号以下のオモリを使うことが多く、湾フグ竿の穂先はカワハギ竿の穂先に比べかなり柔軟な作りになっているのです。


たとえば海上に風がある日、ゼロテンションをキープするには船の胴中でも、竿の振幅で1m位の補正を行いながらの状態だったとします。

カワハギ竿では、船が波で上がる時、パーミングを緩めれば、僅かにたわんだ穂先はそのままに、スーッと竿が下がって行くと思います。

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また、逆に船が下がる時は、逆転しないリールのハンドルを利用して、ラインを巻き取る時とは反対方向に、ハンドルを回すつもりで竿を起します。

ただ、カワハギ竿では僅かにたわんだ穂先をキープできても、より柔軟な穂先の湾フグ竿では竿先が振れてしまい、より難易度が高くなります。


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ですから、湾フグ竿でゼロテンションが決まれば、カワハギ竿ではより精度が高まっていることになるのです。


片刃の出刃包丁の、刃の付いている片面だけを研いでも切れることは切れますが、それだけでは刃先にかえり(バリ)が出ているもので、刃の付いていない平らな面を数回裏砥ぎしてかえりを取り去ることで抜群の切れ味となります。


「カワハギ釣りの裏砥ぎ」的要素が詰まった湾フグ釣り。

是非挑戦されてみてはいかがでしょうか。


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今年最後の釣り教室だった12月20日、潮が流れずカワハギの活性が低く、中々テクニカルな日でした。

潮の満ち引きは季節で移ろいがあり、それはご存知の大潮や小潮などの干満の時間もさることながら、季節によっても変わってくるのです。

今時期では、日中の潮の動きよりも夜の干満差の方が大きく、春は逆に、日中に潮がよく動きます。


潮が動かないとおしなべて魚の活性が下がり、カワハギでは「エサ盗り名人」の真骨頂を発揮、アタリを出さずしてエサをかすめ取って行く「居食い」の芸に、ツルテンになって上がってきた仕掛けを見て苦笑いしてしまいます。

潮が動いれば概ね活性が上り、エサを食べながら潮に流され加減にもなるかも知れず、それがハッキリとしたアタリとなって表れることもあると思うのです。


でも、潮が止まっている時でもカワハギはエサを摂っていることもあるわけで、ワタしか食わず水管やベロが残ってきている状態でも、極わずかなカワハギとの接点を捉えて掛けてしまうことはできるのでしょうか?

そんなときは目感度にも手感度にも、極々小さなアタリしか出さず、どうすればそれを察知できるのか、そしてカワハギを掛けにいけるのかに、楽しい苦心をするものです。


各論的にはいくつかキーがあると考えられ、「小さいアタリを大きく出す」ことも考え所の1つだと思います。

食い渋って、口を大きく開けずにエサを食べに来るカワハギを想像すると、潮が流れず=摂餌中にも流され難い=アタリとなって出難い ので、口の中に入りやすい、よりハリは小さい方がよいのか?

そんな低活性な状況下でも、群れの中には活性が高い個体がいるのではないか?

等々、苦戦した釣りに、杯を傾けながら思案するのも実に楽しいものなのです。


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カワハギ釣り・食い渋りの竹岡沖では・・・ 後編 に続きます



あと2日で冬至となる12月20日(日)、今年最後となるカワハギ釣り教室を、TKBでお世話になった第二泉水さんにて開催させていただきました。

 

当日の最低気温は2℃、凛とする空気の中、船が舫ってある荒川土手の対岸には、黎明のグラデーションが美しく映っていました。

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そのまだほの暗い内に船に乗り込み、黒澤船長に船のライトを点けていただき、30分後に始めるレクチャーの準備を1人始めます。

 

船でお待ちしていると、次々とご参加の皆さまがいらっしゃいます。お一人お一人ご挨拶させていただきながら、釣り座決めのくじ引きをしていただきました。

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さて、今回ご参加いただきましたのは18名様、多くのご参加ありがとうございます。

出船まで30分を切った頃、皆さまに船の舳にお集まりいただき、レクチャーを始めさせていただきました。

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レクチャーでは「カワハギとはどんな魚なのか?」、「カワハギ竿はなぜ先調子なのか?」、「ハゲバリと早掛け系のハリの特長、使い分け」などの他、ポイントとなる竹岡沖の特長などを述べさせていただきました。

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レクチャーが終了し、定刻の7時にまず黒澤船長のカワハギ乗り合い船が、次に小玉船長の本船が、鏡のような荒川の水面を静かに航行して行きました。

 

ポイントの竹岡沖まで、出船前のレクチャーでは小さくて分かり辛いエサ付けのご説明を個々にしながら、舳で釣り談義をしながら、今日の釣りに想いを馳せながらの1時間半、富津岬を過ぎるとそろそろポイントの竹岡沖になります。

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竹岡沖の潮色は澄んでいて、開始の合図を待ちこがれていた皆さんは一斉に仕掛けを投げ入れました。

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すると開始そうそう、左舷舳の藤松さんが1枚掛けます! 「今日は幸先良いな。このまま・・・」と念じながらパチリと1枚いただきました。

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その後はあれあれ、後が中々続かず、船長にお聞きすると朝の水温は15℃台、ちょっと下がってしまったかな・・・?

東京湾は大型船の往来が煩瑣で、潜水艦を見ることも珍しくありません。

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小玉船長は小まめに船を回しながら流し替えてくれます。次の流しでは、銘竿レッドチューンを繰る和田さんに嬉しい1枚が!

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鈴江さんはコンディションの良いオスのカワハギを釣り上げました。DAIWAのウエアーが決まっています!

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「今日が初めてのカワハギ釣りなんです」とおっしゃっていた渡辺さん、小さいですが立派な1枚、おめでとうございます。

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右舷艫の矢内さんは、ゲストにお友達のカワハギを連れて来てもらう「お友達作戦」成功です! 当日初使用のAIR1455が光っていました!

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右舷舳の工藤さん。これもいい型、何回か竿をのされそうになりながらの嬉しい1枚です!

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「久し振りの釣りです」とおっしゃっていた大石さん。横浜からきていただきました。やはりカワハギ釣り、面白いですね!

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さて、前半の上げ潮はごくユックリと流れているようで、カワハギはいるものの中々口を使ってくれない様相でした。

正午の潮止まり辺りから僕も竿を携え皆さんを回ってみました。

すると、しばらくすると宙で違和感を感じ、そのまま船の揺れを相殺するようにステイ、2秒後のモタレで聞きアワセをすると重い引きが訪れました。
途中までやりとりしながらリールを巻いてきたのですが、残念ながらバレてしまい、再度しばらく宙も狙うもカワハギからのシグナルはなく、ワンタッチシンカーを取り付け底の釣りで臨んでみました。

開始早々は船下を、アタリが無いとみればキャストしてカーブフォール、オモリ着底直後の小さなアタリで掛けに行きました。

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後半は下げ潮なのですが、やはり緩くしか潮は効かず、中々活性の上がらない中、インターバルは長いのですが、時間が短い時合に合わすことが出来た方が数を伸ばしていたようでした。

 

後半、山中さんは弛ませて聞き上げた時に小気味い引き、上がってきたのは中型のカワハギでした。

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飯口さんは当日唯1人のダブル、そして自己記録を更新、渋い中ツ抜けを楽々と達成、おめでとうございます。

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前半は「ん~、釣れないよ~、泣きそう・・・」と、冗談交じりで語っていた小林さんでしたが、後半帳尻を合わすところは流石でした。

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良型を釣り上げた山下さん。回って行く度に、様々なご質問をお受けいたしました。

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カワハギの機嫌はちょっとよろしくない日でしたが、ご参加の皆さまは熱心にカワハギと向きあっておられました。

そんな楽しい釣りの時間はあっと言う間、沖上り時間になり、船は荒川河口に向け帰港いたします。

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第二泉水さんでは、宿から土手を越えた荒川に桟橋がある為、船へ移動する際はワゴン車でクーラーやバッグを運んでもらえます。
これは下船後も同じことで、竿のみ手に持ち宿の船を移動できます。

そうして宿の前にてバッグなどの到着を待つ間、当日1日の総評を述べさせていただき、ちょっとしたくじ引き大会、じゃんけん大会などを行わさせていただきました。

集合写真を撮らせていただいた後は、宿で供されるアツアツの豚汁をいただき解散となります。

 

 

 

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 今年最後の釣り教室にご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

第二泉水さんでは初めての釣り教室となりました、小玉船長、黒澤船長を始め、お世話になりました。

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まだまだ冷めやらないカワハギ熱、今シーズンはどこまでカワハギが連れ続くのでしょうか!?

 

釣り教室はまた来年、皆さまの「釣れた」では無くして「釣った~!」という笑顔とお会いできることを心より楽しみにしております。

 

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