大釣りした思い出は良いもので、その記憶を肴に一杯傾けるのも良いものです。

でも大切なのは「なぜ釣れたか」だと考えています。

それは、その大釣りした釣り方を同じように次回の釣りしてみても、同じように釣れないのが常なのです。

また、よくある事象に「この誘いに替えた途端」にとか、「エサを替えた途端」といった、いわば釣りを切り替えた時にアタリが出だすこともあります。

ただそれは一つのファクター(要素)にしかすぎず、沢山釣って意気揚々としている方に、好敵手の周辺環境を問うてもあまり良い答えはいただけないことが多いのです・・・


周辺環境とは、その時の潮の濁りや流れの早さ、水温、風向と風速、船のどの位置の釣り座などなのですが、当日がどんな潮で何時が干潮や満潮かなど、気にされない方も多いようなのです。


釣りには、たまたま条件に合った釣りをして釣果を上げることもあるかも知れませんが、相手は自然の中で生きている魚ですので、その周辺環境によって動きが機敏に変わるものなのです。


僕は釣りに行く朝、起きるとまずパソコンを開き、ポイントの風向と風力、前日の水温と黒潮の蛇行、潮汐を頭に入れ、釣りが始まって終わるまでの組み立てをします。

実際に沖では、風が変わったり、潮見表の通りに潮が流れない事もあり、そんなところをアジャストしながら釣り進めるものです。


人は寒ければ熱々のラーメンを、暑ければ冷やし中華を食べるとすると、では魚は？と、一回のファクターで決めてかからず、先ず相手を思い計ることが大切だと思っています。



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#一回のファクターで判断しない