とある年のアナゴ釣りでの出来事・・・
その日は早目に宿に到着し、潮先と思われる左舷艫の釣り座を確保、いつものように日が傾き始める頃に出船いたしました。
その日は、強めの南風に向って航行しながらポイントに向いましたが、潮と風がケンカをしているようで、船長は時折船をスローに、大きな風波やウネリを交わしながらの航行でした。
艫側のキャビンに寝そべりながら、舳先がグッと上がる挙動に身を固くして、直後に訪れる、艫から波が抜けたような、ドスンという衝撃に耐えること十数回、エンジンが中立なったことでポイント付近と悟り、キャビンを出て釣り座に向いました。
船長はスパンカーを立てていましたが、思いの外海は悪く、竿が短いアナゴ釣りのこと、座り姿勢では果たして、正確な小突きが出来るかといった状態でした。
早速釣り座に座り、準備を始めると・・・
無い・・・
片方の竿が無いのです!
「さては、イタズラ好きの船長が隠したに違いない」と聞いてみると、そうもそうでは無いらしく、竿は航行中、荒れている海に落ちてしまったようなのでした・・・
その日は船に積んであった予備竿を借り、しのいだのですが、どうもシックリしない思いで帰宅したものでした。
その次の釣行では、やはり同じ宿でのアナゴ釣りの時、竿に簡単な尻手ロープというか、短かなヒモを付けて、航行中に船縁の穴から抜けないように工夫し、「これで安心」と、出船時間までには戻ってくると告げ、コンビニに買い出しに行ったのでした。
船に戻ると、無い・・・
竿が片方ありません・・・
それも出船前??
船長に聞いても素知らぬ素振り、内心「そうか」と、中乗りの息子さんに聞くと、どうも宿の冷凍庫に目配せをしているのです。
冷凍庫は大型で、たたみ一畳近くの蓋を開けると、そこには愛竿が横たわっているのでした・・・
竿を手に取り、船に戻り、「船長、竿を冷凍庫に入れたの、船長でしょう!?」と投げかけると。
「いい感じに冷えてただろう」と、高々と大笑いしていました。
そんな、イタズラ好きの船長のお話しでした。
その日は早目に宿に到着し、潮先と思われる左舷艫の釣り座を確保、いつものように日が傾き始める頃に出船いたしました。
その日は、強めの南風に向って航行しながらポイントに向いましたが、潮と風がケンカをしているようで、船長は時折船をスローに、大きな風波やウネリを交わしながらの航行でした。
艫側のキャビンに寝そべりながら、舳先がグッと上がる挙動に身を固くして、直後に訪れる、艫から波が抜けたような、ドスンという衝撃に耐えること十数回、エンジンが中立なったことでポイント付近と悟り、キャビンを出て釣り座に向いました。
船長はスパンカーを立てていましたが、思いの外海は悪く、竿が短いアナゴ釣りのこと、座り姿勢では果たして、正確な小突きが出来るかといった状態でした。
早速釣り座に座り、準備を始めると・・・
無い・・・
片方の竿が無いのです!
「さては、イタズラ好きの船長が隠したに違いない」と聞いてみると、そうもそうでは無いらしく、竿は航行中、荒れている海に落ちてしまったようなのでした・・・
その日は船に積んであった予備竿を借り、しのいだのですが、どうもシックリしない思いで帰宅したものでした。
その次の釣行では、やはり同じ宿でのアナゴ釣りの時、竿に簡単な尻手ロープというか、短かなヒモを付けて、航行中に船縁の穴から抜けないように工夫し、「これで安心」と、出船時間までには戻ってくると告げ、コンビニに買い出しに行ったのでした。
船に戻ると、無い・・・
竿が片方ありません・・・
それも出船前??
船長に聞いても素知らぬ素振り、内心「そうか」と、中乗りの息子さんに聞くと、どうも宿の冷凍庫に目配せをしているのです。
冷凍庫は大型で、たたみ一畳近くの蓋を開けると、そこには愛竿が横たわっているのでした・・・
竿を手に取り、船に戻り、「船長、竿を冷凍庫に入れたの、船長でしょう!?」と投げかけると。
「いい感じに冷えてただろう」と、高々と大笑いしていました。
そんな、イタズラ好きの船長のお話しでした。