船に乗って沖に出ると「今日は潮が濁っちゃったね~」や、「昨日と違って潮が澄んじゃった」などを耳にすることがあります。


夜行性のアナゴは、潮が濁っていて生息域である海底付近の光量が少ないと、日暮れ前からエサを追うようですが、潮が澄んでしまうと日が暮れてしばらくしてからアタリが出だすものです。

150626_075325



タチウオも夜行性で、日中釣りの場合は潮が濁るとタナが上り、澄むと下がる傾向があります。

150619_085120



澄み潮が好きな魚は、主に目でエサを探すカワハギが上げられますが、濁り潮の時にカワハギからのアタリに誘い直すと、その誘いの動きだけでエサを見失ってしまうこともあります。

141019_130934



またマルイカは潮が澄むとタナが深くなる傾向があり、濁ると浅場で釣れ盛ることもあるのです。

150314_125353




潮の濁りの原因は様々考えられ、干潟や砂浜に強い風によって押し寄せた風波で泥や砂粒が海中に舞うもの、流入河川流域の雨などで濁った水が海に流れ込むもの、高水温時はプランクトンにより濁ったような色の潮になったりします。
また、濁りとはちょっと違いますが赤潮も海中の光量を減らし、青潮は酸素を奪う、生物にとっては有害な潮なのです。

7190



澄んだ潮は、関東を例に取ると黒潮の蛇行と密接な関係があり、高温である黒潮ではプランクトンが生息し辛く透明度が高く、その黒潮が蛇行して押し寄せてくると海域は澄み潮になります。

150625




沿岸に黒潮が流れ、流入河川が多く、それらを毎日かき回すごとく潮汐がある東京湾では、その日その日の潮の濁りの変遷があり、対象魚によっては濁りが良かったり澄み潮が良かったりと、潮の色の予想を立てて釣行することもしばしばあるものです。

例えば・・・

濁り潮でカワハギ釣りをする場合、光量の少ない海中で仕掛けを目立たせなければならない為、光りが無くても光る夜光のオモリやケミホタルなどを仕掛けに付けてみるのです。


潮の濁りを見るには、右舷に乗っている時は、航行中船が面舵(右)側に舵を切った場合、スクリューに押された海水が泡と共に右舷艫側の海面を盛り上げます。
その時、白い泡越しに海水を見ることができ、その色で濁りの度合いを推し量ります。