えさ政釣船店さんにて今月2回、来月にも開催予定がある湾フグ(アカメフグ)釣り教室ですが、開催に伴いご参加予定の方々からご質問をいただいております。

その中で一番多いのが「仕掛けについて」です。

湾フグのカットウ仕掛けには、従来からある大き目の親バリに、エサであるアカエビの尾の部分を刺すものと、親バリを分散させる形のチラシバリ仕掛けがあります。


湾フグ釣りを始めた当初、アタリが物凄く小さい割には、柔らかなエビの剥き身をエサとして使う釣りに疑問を抱いていたものでした。

それは・・・

外房のフグ釣りでは、エサに硬いベロがあるアオヤギの剥き身を使い、30号オモリで硬調子のカワハギ竿を使って釣っても、目感度はおろか、手感度にも、そのベロをフグが噛み切るアタリが鮮明に分かるのでした。

「こんな柔らかなエビの剥き身を、フグのクチバシ状の口でサクッと切り取るように食べて行かれたら、やはりアタリは出難いよなぁ・・・、それも、ハリから離れた先の方だと余計にそうなるよな・・・」と考えていたものでした。

そこで・・・

「では、エサのエビを幾つかに切り分け、その各々にハリ付けすれば、どのエサを食べに来てもアタリが出やすく、エサに隣り合ったハリスを噛んでもアタリとして認識できるのでは?」との考えから、ハリを小さなもの3つに分散し、その各々のハリを段付きにずらしたチラシバリ仕掛けが誕生したのでした。

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実際に使ってみると、従来の仕掛けよりもアタリを大きく出し、思惑通りにアタリを出すのに特化した仕掛けとなりました。

アタリが出さえすれば、アワセを入れて、カットウにフグを掛ければ良いわけで、自論ですが「湾フグ釣りはアタリを出すのが8割」の釣りと言い換えることができます。


この仕掛けで頭角を現していった十数年前、当時の湾フグ釣りの名手にこう言われたものでした・・・



湾フグ釣り・チラシバリ仕掛け 後編 に続きます