根掛り対応策 <前編>より続きます


根掛りしてしまった場合、ハリが1本の場合はハリスから切れることも期待できますが、ハリが複数掛かってしまった場合、オモリが根に噛んでしまっている場合は、しゃにむに竿を煽っても外れず、竿の破損にもなり兼ねません。

オモリが根掛かってしまった場合は、ラインを巻き込み竿を真下に向け、前後左右に激しく竿を揺すると、半分以上のオモリの根掛りは外れます。

このメカニズムは、竿を真下に向けることで竿の弾力を無くし、激しく揺すること=瞬間的にテンションを掛ける、直後に抜く の繰り返しをしているのです。

瞬間的にテンションを掛けて抜く≒引っ張っているラインを突然切るような 反動がオモリに与えられ、それは、根掛かっている姿勢でテンションを抜かれることになり、その一瞬の、位置が変った時に次のテンションがくればまた少し動く、を繰り返している内に、オモリは根を脱するのです。

ですから、根掛りしているラインをユックリと張っていっても効果はなく(海藻の根などに掛かっている場合は有効)、瞬間的な緩急が根掛りを外すポイントとなります。

また、方形で細長いオモリ形状より、球形の丸型オモリの方が、根掛かった場合、糸を引っ張ってみることを想像すると、根を脱しやすいことが考えられます。


もっとも船上では、ハリがなのか、オモリがなのか、ハリなら何本根掛りしているのかの判断は難しいものです。

そこで僕は、カワハギ仕掛けにはウイークポイントを持たせ、オモリは自動ハリス止めにオモリの捨て糸を引っ掛けた捨てオモリ式に、3本のハリのどれが、もしくはすべてが根掛かってしまったとしても、ハリスを止めてあるフックビーズの上のコブから切れるようになっていて、PEラインの高切れを防ぐようにしてあります。

根掛りや、先のオマツリもそうですが、その時は釣りをしていない時間帯となり、なるべく避けるようにしたいことと、もし根掛りしてしまっても、素早く外して釣りを再開、ウイークポイントを持たせた仕掛けでは仕掛けが切れるので、船上でラインシステムを組むことなく、予め用意してある予備の仕掛けを付け替えればすぐに釣りを再開することができます。