アナゴ釣りは「半夜釣り」で、まだ日の出ている夕方出船、アナゴ釣りの大場所、木更津沖を21時頃上り、概ね自宅までその日中に帰れる時間帯の釣りなのです。

ですから、スーツと皮靴、紙袋を下げて乗船してくる方もいたりと、ガッツリと釣りではなくて、ちょっと遊びにといった風情があり、子供の頃遊んだメンコやベーゴマの、どこか大人版的な、下町のオヤジ達が集まる雰囲気なんかを持ち合わせているのです。


そんなアナゴ釣りは、夜行性のアナゴの寝起きである夕間詰めから狙うのですが、10年位前に釣れ盛っていた頃は、5月のゴールデンウイーク過ぎに好釣果が記録されていて、その頃夜風に吹かれての東京湾はまだ肌寒く、カッパを着込んでの釣りでした。


さて、「短パンTシャツで涼みながら」といった季節にアナゴ釣りを楽しみたい方もいらっしゃるとは思いますが、7月、俗に言う「海水が煮えてくる」頃アナゴ釣りは終了なのです。

でも、初夏のその頃、面白い現象に出くわすことがあります。

夕方出船し、ポイント周辺の海面に、オレンジ色の帯状の浮遊物を見かけると、その現象が高確率で見ることができるかも知れません。


釣り開始から程なく、暗くなってくると船の明かりが点り、竿先や手元を照らしてくれます。

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暗い水面を見ながら小突きを繰り返し、掛けたアナゴを寄せてくると、海中に入っているラインが青白く光って見えることがあり、仕掛けごと抜き上げる、のたくるアナゴも青白く光っているのです。

そんな時、海水をバケツに酌み、手でかき混ぜてみると、水は青白く輝くき、まるで魔法が使えるようになったかと錯覚するほどなのです。


これは、ご存知の方も多いかと思われますが、「夜光虫」というプランクトンの仕業で、発行体を持っている夜光虫は、何かの刺激で発光、青白い光を放つのです。


Tシャツ、短パンでアナゴ釣りを楽しめるシーズン後期、帰港中の船縁濃しに海を覗くと、船体は、夜光虫を纏ったその引き波によって青く輝きながら、まるで海面に浮かんで移動いるような感覚になります。

その明るさは文字もハッキリと見える程で、航跡もVの字型に光輝き、何か恍惚としてロマンティックな情景なのです。



                                    【夜アナゴ釣り教室のご案内】

5月22日(日)、浦安の吉久さんにて、夜アナゴ釣り教室を開催いたします!

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今年は復調模様のアナゴ釣り、テクニカルな釣り、そして抜群の食味です。

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参加ご機能の方はこちらをご覧いただけたらと思います。


皆さまのご参加をお待ちしております。