【アナゴ考1・仕掛け編】 より続きます


アナゴ釣りを始めて2シーズン目の終わり頃、その夜はアタリが少なく、やっときたアタリにもアワセは空振り、仕掛けを下すとまたアタリ→アワセ→空振り・・・、と、虚しい時間が続いたのでした。
 
それを見かねた船長、「ちょっと竿かしてみな、ホラッ、今アタッテんだろう、そしたらこう竿を少し上げて、オモリを背負って底から1cm浮かすんだよ(直後穂先に「クッ」とモタレが)、ヨイショ!」と、船長はアワセを入れ、リールを2、3回巻いてニコッとし、「ほら、アタリがあったらこうアワセるんだよ」と言わんばかりに竿を手渡してくれました。


帰宅後、湯船に浸かりながら腕組み・・・

船長の言葉を反芻するも「揺れている船の上でオモリを海底から1cm浮かす・・・、言うは易いが自分には出来ないなぁ」と思い、船長は多分、「お寺の境内にある重い釣鐘は、吊るしてあるなら揺らせるけど、釣鐘が地面に置いてあったら、動かすのに容易ではない」ということを伝えたかったんだろうなぁ、などと漠然と考えていました。

揺れている船上でオモリを1cm浮かせていられないのであれば、アタリが出たら、底に置いておける中通しのオモリを使い、遊動式のオモリを作ったらどうかと考え、早速釣鐘オモリの芯=上下の接続部分 を引っこ抜き、中通しにし、カーペットを砂地の海底と見立て実験、ふと手がとまり「糸が真下に入る、潮のきかないときは、釣鐘オモリの縁がハリスを踏んでしまい、遊動にはならないなぁ」と思い立ち、釣鐘オモリの縁を複数の三角形に削り取り、丁度チューリップのような形のオモリを作りいざ実験、「よしよし、ハリスが三角の切り欠きから出てる、潮止りはこれでOK、では潮のきいているときは」と、オモリにリーダーをセットし、リーダーを45°位に傾け、餌を食いにきたアナゴが、餌を食いちぎろうと頭を振り、潮にやや流されながらの摂餌を演出、オモリを見ると「??????」遊動は機能してないし、斜めに立っているチューリップ型釣鐘オモリの縁の角がカーペットに引っ掛かりは外れ、引っ掛かり外れ、を細かく繰り返し「ビビビビビビ」と、ビビりながらずれていくのです・・・。

「どうしたもんだろう? これでは餌を食いにきたアナゴに違和感を与えビックリさせてしまう、期待の遊動も全然機能してないし」と、一人眉間にしわを寄せ煮詰まってしまいました。


早速釣り道具屋に行き、様々な形状のオモリを物色、「んっ、中通しの丸オモリ、こらなら遊動がきかなくても、砂地の海底での滑りがよいのでは? でも、釣鐘形よりも小突いた時に、集魚効果があると言われている濁り(砂煙)が立たず、音も出ないのでは?」と思いつつも、号数の違う数種類を買い入れ、早速またオモリの改造、実験に取り掛かるのでした。

遊動丸オモリを作り、前記と同じ実験をした結果は、潮止り時、潮がきいている時のどちらの想定も好感触、遊動が機能しなくてもオモリに不自然な挙動が出ず、ビビリは発生しませんでした。

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さて、その後は実釣でテストです!


【アナゴ考3・遊動丸オモリ≪後編≫】へ続きます




                    【夜アナゴ釣り教室のご案内】

5月22日(日)、浦安の吉久さんにて、夜アナゴ釣り教室を開催いたします!

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今年は復調模様のアナゴ釣り、テクニカルな釣り、そして抜群の食味です。

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参加ご機能の方はこちらをご覧いただけたらと思います。


皆さまのご参加をお待ちしております。