【アナゴ考10・実釣準備編<前編>】 より続きます


このオガクズ入りの餌箱に、ポイント到着直前にイソメを適量移します。
 
出船前からイソメを移しておくと、イソメの体内の水分がオガクズに奪われ、ポイント到着時にはイソメが痩せてしまいます。
 
また予備のオガクズを空のフイルムケースに入れ持参し、食いが立ってイソメのお代わりをするころに、餌箱に追加して入れていきます。

このバケツを、釣り座に座った状態で、膝と膝の間にくるように置きます。

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この写真はハリの外し方で、写真の状態の鈎の位置で、丁度アナゴが鈎から外れたところになります。

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餌のアオイソメは太めのものがよく、鉛筆よりやや細い位のものがベストです。
 
餌付けの方法もいくつかあり、頭をチョン掛けにし3~4cmでカット、カットしたところをまたチョン掛けし、という具合に5、6本、たっぷりと付ける方法、これは、イソメの切り口から体液が出て、その匂いでアナゴを誘うのに有効な付け方となります。

ただ、体液が出てしまう分、アタリの遠いときなど、早めにエサ交換をするとよいようです。

そして、イソメを一本一本食いちぎるような食いの渋いときや小型のアナゴ(メソ)のとき、ハリにふさ掛けにした一本分のイソメを咥え、ハリから振り取る「プンッ」という大きなアタリが出ますが、本アタリはなかなか出にくいように感じます。


もう一つは縫い刺す方法で、頭をチョン掛けは先ほどと同じですが、チョン掛けしたところから10~15mm位でまたハリに刺していき、ハリ一杯まで縫い刺す方法があります。
 
これはイソメの体液が出づらいですが、食いの立ったときなど、手返しが早い刺し方です。

何れの餌付けの方法も、イソメの尻尾の方のごく細くなった部分は捨てます。

 

ポイントに到着する直前までに、以上の準備を済ませておき、2本の竿先のハリには餌が付いた状態で竿休めに掛けておきます。

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さて船はポイントに到着、スカンパーを張り、船長が魚探を睨み、素早くアンカーを投入、エンジンを切り発電機が回り、船上を明るく照らします。


次回は、「お待ちどうさまでした、やってみましょう!」の船長の一声とともに実釣本編です!

 
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