船釣りを始めて20年が過ぎましたが、始めた当初は、それまでしていたコイ釣りや、ブラックバス釣りの知識はあったものの、「船に乗って海へ出る」という船釣りに、興味と熱意でぶつかって行った感が強かったかも知れません。

そんな船釣りビギナーの頃、自宅から近くの船宿さんに足繁く通ったのですが、それも、ほとんど他の宿には行かず、そこだけを年間通してほぼ通っていたのでした。

ですから

釣れないと分かっていながら早朝に起き出し、スクーターを駆って向かうのですが、釣果が冴えない時は釣り客も少なかったりして、早く到着したにもかかわらず、1時間以上、話し相手となる次のお客さんを1人で待っていたこともありました。

そんな時は、「東京湾で一番の操船技術かも知れない」と謳われた船長の腕を持ってしても、中々意とした魚を釣ることはできないこともありました。

でも

毎週同じエリアでつりをすることとなるので、そのエリアの、先週の状況との比較ができることを覚えたものでした。

たとえば

当時、釣果情報がFAXで釣り具屋さんに送られ、それが貼り出されていたことがありました。

FAXには「潮:薄濁り」と書かれていたのですが、どんな濁り方が薄濁りなのか、皆目見当が付かない頃でもありました。

そんな疑問の中

また週末も、同じ船宿さん出船で、同じエリアに通っていたのでした。

すると、「この潮色が、このエリアでの『薄濁り』なのか」と、段々と分かるようになってきたのです。

海水が透明でクリアか、濁っていて視界が悪いかは、釣りをする上で重要なファクターとなり、陸上で例えてみれば、快晴で澄んだ空気と、雲空で霧の中では、自ずと環境がかなり変わってくることがお分かりになるかと思います。

また

エリアが違えはその濁りの尺度も違うかもしれず、新たに行くエリアで迷いが出た場合には、そこに精通している船長に聞くことにしています。

でも

今にも降り出しそうな曇り空の時など、潮色と関係なく、海は暗く、黒く見える時があります。

そんなときは?


潮の濁りはどう判断する? の話し ≪後編≫に続きます


【釣り教室のご案内】

カワハギ釣り教室 at えさ政釣船店さん