カワハギ竿の穂持ち <前編>より続きます


こんな時は、誘いを入れた後、低水温で活性の低いカワハギを鑑み、「止めておくことも誘い」と捉えて、しばらくゼロテンションを維持して、食べに来るのも遅いカワハギの為に止めておくのです。

そうして待っていると、柔らかな穂先に極小さなアタリが表れ、穂持ちも柔らかな竿の場合、そのアタリを弾かず、ハリが仕込まれたエサを更に口の奥へ入り易くなります。

その後は、クチビルにしても、皮一枚では無くより深い場所にハリ先が到達した頃頭を振る≒アタリを出す ので、バラシ難くなるということです。


また、アタリからアワセ、引きを楽しみながらリーリングしている時、引きが鋭角的で、竿がパンパンと叩かれるような、暴れているような引きはバレ易く、反対に重く、力強くグッ、グッっと引くときはまずバレないようです。

なぜか?

鋭角的で暴れているような引きの時は、ハリがクチビルに浅く掛かった時であり、クチビルを切って逃げようとする為に、瞬間的に暴れるように引くようです。

ハリが口の中の良いところへ、又は飲んでしまっている時は、暴れる引きをしてもハリが外れることがないことが分かっているのか、重く、重鈍な引きとなるようなのです。

これは、カワハギを掛けてから注意してリリーングしていると分かるので、注意してみていただけたらと思います。


トップシーズンの、一気に吸込むような摂餌の早いカワハギには、仕掛けのハンドリングが良い硬調子の竿を、活性が低く、齧り取るような摂餌の場合は、柔らかな穂持ちが威力を発揮するのかも知れません。

低伸度のPEラインの登場が、現代カワハギ釣りの竿の細分化をしたのかも知れません。

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