カワハギ釣り教室にご参加いただく方々の中に、「今日は宙釣りを覚えたいんですよ。アワセはどうしたら良いですか?」というご質問をいただくことがあります。

カワハギ釣りにおいての宙釣りは、オールマイティーな釣り方ではなく、カワハギが底を離れ、または、底付近から宙にある仕掛けを発見、泳ぎ来る条件が揃った時に成立する釣り方で、それには幾つかの要素があるものです。


釣り教室のレクチャーでは、NASAと共同開発(ウソです・笑)した大きなハリの模型を使い、宙釣りの基本をご説明させていただくことがあります。

宙釣りの基本とは?

エサを食べる時のカワハギは、口を下に向けるために、斜め45度位の前傾姿勢となります。

その状態がエサを食べなれている姿勢となることが1つのキーなのです。

もう1つのキーは、フトコロが広がっているハゲバリ系、ダイワでは、フックやワイドフックを使うことなのです。


オモリが着底⇒1m程切りオモリをヒラウチ⇒ヒラウチをしたまま50cm程仕掛けを下げてくる⇒オモリの位置は海底から50cm、ここでヒラウチをストップ⇒アタリは、ハリを噛むような「カチッ」という感触や、エサを噛み千切る「プツッ」とか「チクッ」と形容される挙動が手感度に、目感度には、穂先を押さえ込んだり、又はフッと浮き上がらせたりの変化が表れます。

ここで1番目のキーの登場です!

「摂餌の態勢は斜め前傾」なのですから、アタリを感じた後竿先を5cm程下げ=エサを下げ、カワハギが自然にエサを食べなれている状態を作ってやるのです。

2番目のキーとなる、フトコロの開いたハゲバリ系のハリを使っていて、硬くて太いハリスにしていることで、ハリ先は常に上に向いており、先程の「5cm下げる」で前傾したカワハギを、ハリ先から食べさせることができるのです。

ですから、アタリ⇒5cm下げる⇒聞き上げる ことによって、カワハギの口の中に入ったハリ先によって持ち上げられたカワハギは、慌てて泳ぎ出してしまうのです!

そうなればしめたもの、宙釣り用で胴に張がある竿の反発で、カワハギ自らフッキングしてしまうのです。


また近年、長ハリスと吸込みの良いスピードを使った宙釣りを宮澤さんが提唱、長ハリスゆえ、ハリスに弛みを持たす釣り方をすることで、吸い込み易いハリでの宙釣りが成立しています。


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