個人的には、魚がエサや、エサ付近のハリスや仕掛けに触れを感じたのが「前アタリ」。

魚の口の中にハリ先が当っている感触を「アタリ」。

口の中のハリに違和感を覚えた魚が泳ぎ出し、ロッドがたわみ込んだ状態を「引き」と考えています。


カワハギは、水中の定位置にサスペンドするように泳ぐことができ、動いている仕掛けに同調、仕掛との相対距離をほとんど同じにしてホバリング、そのオチョボ口で啄むように摂餌する為アタリが出難いものです。

反対に、大きな口で一気に、大量の水と共にエサを口の中に入れ、水はエラから出し、獲物は丸飲みにしてしまう魚種では、ハリが口の中に入りやすく=飲まれやすく 歯がある場合ハリス切れを恐れ、ネムリバリなどを使って口先で掛けたりするものです。


アタリをスポイルさせずに、よりそのまま伝える要素として幾つかあります

〔PEライン〕
「アタリ」という要素を考えてのPEラインの特長は、低伸度、強度があり、リールに巻き取るいわゆる道糸部分のラインでは低伸度はアタリをそのままロッドまで伝えることに適していて、強度が高いことは、より細いラインで釣りが可能となり、潮切れ良く海中でラインが描く弧の半径が大きくなり感度が上がります。
ただ、細くなればそれだけ断面積が減るわけで、同じ荷重でも伸びやすくなることも覚えておくと良いかも知れません。

〔メタルトップ〕
SMTは「スーパーメタルトップ」のことで、チタン合金をトップ、つまり竿先に使用しているダイワのテクノロジーです。
グラストップ、カーボントップよりも、アタリの振動を長く続かせるので、目感度はもちろんのこと手感度が飛躍的に向上します。

〔オモリの比重〕
同号数のオモリであれば、体積が小さい=比重が大きい オモリの方が大きなアタリを出します。
これは、アタリは魚が仕掛けを動かして作られる時、オモリの体積がより小さい方が水の抵抗を受けながら動くときに妨げにならないからなのです。


アタリの感度を変える要素 ≪後編≫ に続きます