主にカワハギや湾フグ、マルイカ釣りなどで使う小型ベイトリールですが、ハンドル側のサイドプレートには、大抵メカニカルブレーキ(以下ブレーキ)があるものです。

ブレーキは、絞め込んで行くとスプールの回転に負荷が掛かって行き、逆に緩めると負荷が少なくスプールは回りやすくなり、果ては軸を支えているベアリングの回転抵抗だけとなり、慣性の法則よろしくかなりスムーズに回転します。

ですから、ベイトリールでキャストする場合は、ブレーキを緩めておけばおくほどスプールが回る時の抵抗が無く、理屈では飛距離が伸びるのです。

ただ、キャストの初動のオモリの速度と、オモリが海面に落ちる寸前の速度を考えてみると、当然オモリに速度を与えられた初動の方が早いのです。

ロッドの弾力で運動能力を与えられ放たれたオモリは、その後ラインを引き出しながら、また空気抵抗を受けながら飛んで行きますので、段々と減速してしまうものなのです。

これは野球でも、ピッチャーの手から放たれたボールの初速より、キャッチャーの寸前の速度の方が落ちていること、果ては地面に落ちて止ってしうことからも分かります。

また、キャストするのでは無しに、ただ単にオモリを海底に着底させる時でも、ブレーキが効いていない状態では、オモリ着底と同時にバックラッシュを起こしてしまいます。

バックラッシュとは、ラインの動きが止っているのにスプールが慣性で回ってしまってラインが放出してしまっている状態のことで、ラインが乾いている状態では静電気も発生してしまい、ラインがスプールの周りに鳥の巣状にこんもりと、絡んだ状態になってしまう現象なのです。

そんな時は以前にも書かせていただきましたが、ドラグをフルロックにした状態で、バックラッシュしたラインごとスプールを押さえ、ハンドルを回すことをし、またクラッチを切りラインを出せるだけ出して同じことを繰り返すのです。

また、ラインが乾いているときは水で湿らせて作業をすると効果的で、軽度のバックラッシュであれば、大抵直ってしまうものです。


では、そんな前知識があるなかで、いよいよキャストしてみましょう!


キャストする時は 〔後編〕に続きます


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