以前、手バネ竿を使ったマダイ釣りに傾注していた頃がありました。

活エビの尾を切り取り、その切り口から豆テンヤに鋳込まれているハリを真直ぐになるように刺し、中オモリと共に海中へ、船長から尋で伝えられるタナの分だけオレンジ色のナイロンラージを糸巻きより繰り出し、エビを生きているようにシャクリを繰り返しながらアタリを待つ釣法なのです。

ハゼなどを狙う場合はごく短い手バネ竿も使われていたそうで、船底を狙う事から「水雷」などとも呼ばれていたようでした。


アタリがくればアワセを入れるのですが、そのアワセこそ、手バネ竿ならではの格好の良さ、真骨頂のように思えるのです。

ラインはナイロンなのですから、フロロなどに比べて伸びがある糸となり、リールが無いので巻き合わせはできません。

手バネ竿では、アタリがきたら竿を持った手を目一杯に「ハイッ!」と挙げるようにアワセをするのですが、それでは固いタイの口にハリは刺さり切らず、挙げた手が右手なら、その直後に左手でラインを掴みに行きそのまま手を挙げ、次に竿を手にした右手でラインを掴んで、合計三手手繰るように、絞め込むようにアワセを入れるのです。

そういった、リールの付いていない手バネ竿は、それを使いこなす格好の良さがあり、アタリからアワセ終りまでを、素早くスムーズにできるように何度も練習したものでした。

また、最初の竿でのアワセの時、真上に向けられた竿は逆Jの字になり、竿にとっては折れやすい状態となるのですが、タイ釣りに使う手バネ竿は折れないよう作られていて、次の一手でラインをスムーズに取りに行けるのでした。


PEとナイロン ≪後編≫に続きます


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