【アナゴ考13・実釣取り込み、手返し編】より続きます


先日終了したアナゴ考ですが、最後の最後にもう一息、大アナゴ釣りのお話しです。


例年春から始まる夜アナゴ釣りですが、最盛期はゴールデンウイーク付近から5月一杯位、夜の沖ではまだウインドブレーカーを放せない肌寒い頃です。

僕の手元のファイルの大釣りした日付は5/5、5/14、6/1などでした。


でもこれは木更津沖、または長浦沖でのこと。

木更津から始まり、中盤長浦、その後釣果が下降していき、大体7月一杯位までが夜アナゴの釣季となります。

ただそのシーズン終盤、一時の盛り上がりをみせるアナゴ釣りがありました。



とある船宿での、出船を待つ釣り談義・・・、

常連客:あのさぁ、もう6月だから、船長あれかい、ちょっくら行ってみっか、今夜、あの場所によぅ 

船 長:まだ早いよぅ、あそこ、実は昨日の夜ちょこっとやってきたんだよぉ~ 

常連客:そんで、そんでどうだった? 

船 長:30分位やって(小指を立てながら)こんなちんこいの一匹だった・・・

常連客:じゃ~、まだ早いなぁ・・・ 


その場所は湾最奥のとある場所。

岸に石油コンビナートが見えることから、通称「○○石油」という名前で呼んでいました。

流入河川の低水温の影響があり、その場所の、季節の移り変わりによる水温の上昇は周囲より遅いようです。

それに、潮の干満が非常に緩やかな為、底には泥が溜まりやすく、浚渫船が出て定期的に浚渫するそうです

浚渫船は碇を入れ船を固定し、船の周囲の泥を、パワーショベルなどで掬い上げていくそうです。

ですから浚渫船の移動した後は、魚探でみると丁度、富士山のような形に地底がなっているそうです。

その泥底の山に大アナゴが付くのです。


もう大分前になりますが。、普通ならもうアナゴ釣り終了間近の7月中旬、前日から大アナゴが釣れ出したとの情報で、早速その船宿へ・・・。

その前に、このアナゴを釣りに行く時は、PEを新品に巻き替え、リーダー8号を長めに付け、鈎はウナギ鈎の14~15号などの大バリ、ハリスも吸い込み糸の(太)にします。


さて、現地到着、その日は蒸し暑く、ポイント到着前から土砂振りの雨、凪の筈の水面に船のライトが乱反射しています。

この釣りの餌は、湾奥特有のイワシの切り身。

縫い刺ししたハリ先を身の方にくるように刺します。

イソメと違い取れやすいイワシエサ、丁寧な小突きを心掛けます。

突然のアタリ!

ただイワシエサはアナゴが噛み砕き飲み込むのに、イソメより時間がかかるので早アワセは禁物です。

そして大物ほどアタリの初動は小さいものです。

十分に食い込ませてアワセ、ここからが教科書通りのアナゴ釣りとは違います。

アワセても「ハイッ」のようには腕が挙がりません。

上がって45°、竿が水平になるかな位で「ガクッ」と腕が止められるのが普通です。

その先がまた大変です、トルクのある断続的な引きをみせ、浅場も手伝い横走りします。

思わずドラグに手がかかります。

アナゴ釣りでですよ!


取り込みがまた大変、タイミングを見計らい、必要とあれば長目にとっておいたリーダーをつかみ船内へ。

ハリは大抵1本しか掛かっていないので、遊んでいるハリを手に刺さないよう気をつけます。

手にハリが刺さったままでのハリ外しで、アナゴに大暴れされ、腕に巻きついてこられたり、ローリングされたら大変です、怪我では済みません。

1度アナゴバケツを忘れて行ってしまったことがあり、いやぁ~難儀しました。

その夜は確か、缶コーヒーの太さの超大物サイズのアナゴが15本位、大物サイズが10本位だったと覚えています。


そんな、開いてもらったアナゴの身の幅が20cm近くもある、超期間限定の大アナゴを釣らせる宿は「大城屋」さん。

江戸川河口付近にあり、以前は昼アナゴもやっていました。

ただ残念ながら、現在は休業(不明)のようです・・。


これでアナゴ考は終了となりますが、次は湾フグ考を連載させていただこうと思っております。

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