【湾フグ考9・実釣エサ編】より続きます。

竿、リール、仕掛け、エサ、エサの付け方と、準備万端、後は湾フグを釣りに行くだけです!
 

前準備として、当日の潮見、潮が速いか遅いか?釣り時間中潮の干満はあるのか?などを調べます。

例えば、「昼迄上げ潮、大潮で潮がきく」とします。

そうすると ・・・

「ポイント到着直後は潮がきているはず、オモリは6号、いや、最初は7号で様子を見よう、潮止りに向かっていくのだから、6号、5号のオモリも手元に用意しておこう」

と、繊細なアタリの湾フグのこと、その潮に合う、仕掛けが最低限落ち着くオモリの号数をチョイスしていくことが重要なのです。

また、潮止り付近にアタリが集中することも多く、出来るだけ軽いオモリを使い、より大きくフグのアタリを出すよう心掛けます。


仕掛けを振り込み、オモリ着底でゼロテンション、潮とオモリのバランスは良しとします。

ここでアタリが出れば大釣りの予感ですが、アタリが出なければ誘いにに入ります。


海底から1m位、仕掛けを上げ、ユックリゆっくり誘い下げて行きます。

あたかもエサのエビが自然落下するようにです。

そのスピードは秒速1センチ位、これは、使い終わったエビを海に放るとその位の早さで沈下していくからです。

実際に釣っていると、もうちょっと早く誘い下げてしまうものですが、その位の速度で大丈夫です。


オモリが着底する前にアタリがあることもありますが、それは活性の高いとき、または、クサフグやサバフグなどが多いようです。

オモリが着底したら、そのままゼロテンションでポーズか、2、3回誘いを入れてポーズ、この後の数秒が、最もアタリが出やすいチャンスタイムです。

まばたきもせず、息を殺し、アタリがきたら即アワセができる体制でいます。
 

アタリ→アワセ→掛からないとき、その場で仕掛けを1~2秒止め、またユックリと、誘い下げていきます。

すぐ仕掛けを下げてしまうと、アワセのため跳ね上げられたカットウよりオモリの方が先に沈んでしまい、テーリングの原因になるどころか、その状態でアタリがあっても、オモリよりカットウが上にある状態では、カットウでフグを掛けることはできません。


潮がきいてない程、大型程アタリは微細なものです。

また、大型ほど、浅い水深の為掛けてから横走りし、ヒヤッとさせられますが、これが湾フグの醍醐味の1つなのです。

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フグ刺しでも、薄作りのテッサの他、昆布〆や漬けなども大変美味、子供達に大好評なから揚げ、焼きフグ、中骨を使った骨酒など、フグをふんだんに使え、お腹一杯食べられるのは釣り師の特権ですね!



【湾フグ考11・名手との一騎打ち<前半>】に続きます