【湾フグ考3・カットウバリ編】より続きます


随分と前になりますが、フグのカットウ釣りのことを「引っ掛け釣り」と揶揄して、「口に食わすのではないから」と敬遠する釣り師の方がいらっしいました。

ではなぜ、フグ釣りではカットウ釣りが普及したのでしょうか?


フグが膨らむのは周知のとおり、敵を威嚇するために己を大きく見せるために、水中では海水を、釣り上げられると空気を吸い込み膨らみます。

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膨らむためにフグには肋骨が無く、膨らんでも腹部が破れないうよに上部に表皮は出来ています。

その丈夫さの秘密は、フグの皮膚にはコラーゲンが豊富に含まれているそうで、通常時、萎んでいる時腹側の皮膚はブヨブヨと弛んでいる状態なのです。

また、フグの体躯は、真上から見ると頭部が大きく涙滴型をしています。

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また

フグは歯が鋭く、その爪切りのような歯でサクッとハリスを切って行ってしまいます。

ですから

①通常の腹部はブヨブヨとしているが丈夫な表皮=カットウが刺さりやすく刺した後も破けにくい

②頭が大きく=カットウを掛ける的が広い

③エサで誘き出しカットウに掛ける=ハリス切れの心配が少ない

などの理由でカットウ仕掛け、カットウ釣りが普及して行ったのではないかと考えられます。


【湾フグ考5・オモリ<前編>】に続きます


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