林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

2015年08月

船長がポイントの真上まで釣れて行ってくれる船釣り。
サーフからや堤防などから仕掛けを投げる距離には限りがあり、船釣りはそこのところが最大の利点ではないでしょうか。

しかしながら、風が強ければ波が立ち、波やウネリが大きくなる程に翻弄されてしまう船。ポイントの直上には行けるものの、その揺れが仇となることもあるかと思います。

自論ですが、「船の揺れを制すればアドバンテージが上がる」と考えていて、独自のゼロテンパーミングはそんな観点から生み出されたテクニックでした。

「揺れる船上」を陸上で模すことは難しく、低い椅子に乗り降りしながらゼロテンパーミングの精度を上げる練習をしたこともありましたが、定期的に不規則を織り交ぜ複雑に揺れる船上を完全に模すことはできません。

ですから釣り教室などでは、船上でアタリが遠のいた時など、家に居ては出来ないゼロテンションキープの練習をおすすめすることがあります。

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また、自宅のテーブルに向い、何回となくPEラインとリーダーのノットの練習をし、その完璧な結節に1人満足し船に乗り込んで行きます。

船ではラインが不意の高切れ、早速練習しておいたノットでリーダーを結節しようと奮闘するのですが・・・

揺れる船上で風も吹いている為、しなやかなPEラインは弛んでいると風の向くままになびいてしまうものです。

僕は以前、自宅にあった扇風機2台を目の前に置き、風を「強風」にして首振りにしノットの練習をしたことがありました。

船にあり陸上にないものは、その定期的かつ不規則な揺れで、当然野外であるため風があり、指がかじかんでしまう極寒の季節もあり、時には雨が降っている場合さえ想定できます。


折角の休日、乗船料を支払い乗り込む船。たとえアタリが無く釣れない時でも、船でしかできないことを常に試みたいものです。

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【カワハギ釣り教室 at 池田丸さんのご案内】

神奈川県腰越の池田丸さんにて、9月6日(日)にカワハギ釣り教室を開催いたします。

詳しくはこちらをご覧いただけたらと思います。

よろしくお願いいたします。

先週に引き続き釣りビジョン公式サイト内のオフショアマガジンの取材で、千葉県勝山の宝生丸さんへ行ってきました。


宝丸さんは出船が5時ですので、4時前には勝山漁港の船着き場へ向うよう、海ホタルを3時前に通過し予定通りに宝生丸さんに到着しました。

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4時には大船長と女将さんがいらしてご挨拶。船着き場周りの撮影を済ませ船に乗り込みました。

右舷舳には「TEAM 内房」のTシャツを着た小山さんの姿が。クーラーのステッカーも決まっており、お話しをお聞きすると、カワハギ、マルイカに対する熱い想いを語ってくれました。

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勝山は港前にカワハギポイントが無数に点在していて、5時出船の13時沖上りと、かなりの時間カワハギ釣りを楽しめます。

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僕も撮影の合間に竿を出させていただいて今年の勝山の感触を掴んでみました。

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詳しくは、9月以降のオフショアマガジンに掲載される予定です。

よろしくお願いいたします。

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急遽釣りビジョンのカワハギ取材が入り、撮影する側としてこれから出かけてきます。

場所は我家からちょっと離れているので早目の出発です。

今回から1人での取材、不備の無いようやってこなければです。

今回の内容もオフショアマガジンにて9月に公開されると思います。

よろしくお願いいたします。

久比里とカワハギ 3 〔DKO前編〕より続きます


さて、運良く決勝戦に駒を進め、決勝当日はザ・フィシングの取材も入り、乗船前から緊張しまくりのインタビューです。

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釣り座のクジを引くと左舷舳1番。船は巳之助丸さん、カワハギ乗り合い船の浩喜船長の船です。

「まてよ・・・、舳1番はいいけど、終始潮裏の釣り座だなぁ・・・、チャンスは潮が緩く上がってくる最後の1時間か・・・」と、有利と言われる4隅には変わりないものの、その中ではそう良くない釣り座だったのでした。

お隣には汐良さん、佐野さん。背中側には村越さん、その隣には前年チャンプの小泉さんと、これまた強豪揃いでした。


前半~中盤は潮裏の展開の為、舳方向にロングキャスト、有利な右舷側の取りこぼしたカワハギを狙っていましたが、右舷舳の村越さんもスピニングでバンバン投げているではないですか!

そうして村越さんよりあと5m投げ、1枚、また1枚と、右舷側には到底敵わないものの、我慢の展開の中カワハギと向き合っていたのでした。


ラスト1時間、潮が止まり上げ始めた感触、アタリが増えだしました!

近くにいた観戦ツアーの船からは「現在〇〇さん(聞き取れなかった)が29枚、それを物凄い勢いで林さんが追い掛けています」と聞こえてきました。


これは2008年 DKO決勝の実際の写真です。左舷舳の黄色いウエアー、舳側に投げ、さびいているのが僕です。

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その時僕は22枚、トップとは7枚差でした。

その後1時間でダブルを3回、計13枚のカワハギを釣り上げ、2位と1枚差の逆転勝利、悲願のDKO初優勝を手中に収めることができたのでした。



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決勝の前には釣友より「ファイナリストを目指していたけど、最後にひっくり返されて敗退してしまった。それからは悔しくて夜も寝られない。りょうさん、是非敵を取ってきて」という連絡がありました。

それに加えて大塚さんのこと、DKO前に男飲みをした宮澤さんのことなど全て背負いこみ出場した決勝戦でした。

当時の宮澤さんのブログ記事

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久比里 5 〔カワハギ大会に出場される方々へ〕に続きます



白子、産卵シーズンを終え、例年であれば釣果が落ち込む時期の湾フグが今年は好調、いや、絶好調に釣れ続いています。


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そんな上位安定の釣果の折、お盆休みの最終日となる8月16日(日)、羽田のえさ政釣船店さんにて湾フグ釣り教室を開催いたしました。

今回は24名様に、飛び入り参加の方含めての25名様のご参加、いつも本当にありがとうございます。

出船前30分からは皆さまにすねの舳にお集まりいただき恒例のレクチャーを始めます。

レクチャーでは、簡単な湾フグ釣りの歴史、適したタックル、仕掛け、釣り方、当日予想出来うる状況などを述べさせていただきました。


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春彦船長が舵を握る大型船は定刻に出船。多摩川を下り富津岬の南側の大貫沖を目指します。

ポイントに到着まで船内を一巡、今回初めてご参加の方も多く、エサであるエビの剥き方と切り方、ハリ付けの仕方をレクチャーいたしました。


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そして、またしても今回も(笑)、朝5時からえさ政さんの氷でスイカを冷やして船上へ、「後でね・・・」とスイカに声を掛け、クーラーをそっと閉めるのでした。


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ポイントはタチウオ船団のすぐ隣で、アンカーを入れ船を定点に固定し釣ります。

前情報通り潮が早いようで皆さんに追加の10号オモリをお配りし、ラインの太い方にはオモリを2個追加するようにお伝えしました。


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潮はかなり早めに右舷艫側に流れて行きます。潮見では昼頃より潮替りですので、前半は艫に、後半は舳にアタリが集中する展開が予想されます。

 

開始直後、手慣れた須川さんはすぐにフグを掛けます。ちょっとおどけた表情に余裕が窺えますね。この後もバンバンと釣り上げていました。


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中村さんは柔らか目の竿で繊細なアタリを取っていました。流石!


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お馴染み同ブロガーの「海馬さん」こと前田さん。極鋭ゲームを使ってこの通り! フグの微細なアタリもSMTがバッチリ出しちゃいます!

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岸さんはAGS-SFで好釣果! 湾フグ釣りは始めてとのことでしたが流石でした!!


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えさ政さんが常宿の鈴木さん。いつも安定した釣果で釣られています。


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あらあら、こんな小さなゲストも登場です。カワイイですね。


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さて、好調な右舷ばかりではありません。左舷艫の長井さん。エサを見るとフグが一噛みしています。この最初のアタリで掛けるとは流石です。


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大石さんも掛けます。丁寧なユックとした誘い下げで着底後ステイ。ご自分の間合いで撮った価値ある1匹です。


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名手の幾多さん。危なげない釣りを展開しコンスタントに数を伸ばしていました。また、こだわりの仕掛け入れも拝見させていただきました。


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左舷舳近くの小前さん。1回、2回とフグからのアタリにエサを齧られましたが、3度目のアタリでお見事、カットウにフグを掛けました!


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湾フグ初めての「よんちゃん」こと松迫さんも釣り上げます。良い所にカットウが刺さっています。(よんちゃんは、「モジモジくん」ではありません・笑)


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熱心に質問をされていた辻さん。「そっかぁ、そうすればいいのか」とすぐに1匹釣り上げていらっしゃいました。釣り教室では、どんなこともお聞きいただけたらと思っております。


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3人組みでご参加いただきた川名さん。「う~ん、難しいですね~」とおっしゃいながら早潮の中フグを掛けます。


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今回穂先の柔らかな 極鋭カワハギ RT AGS-SF を持ち込まれた方がお2人いらして、まだタグも取られぬまま、箱から出した状態で船に立て掛けてあったのは大石さん。 早潮の時は、先の柔らかなカワハギ竿も活躍しそうで、岸さんは湾フグ釣り始めてながら、AGS-SFを使い次頭に!


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アンカーロープをギリギリと巻き上げポイント移動。再度アンカーロープが張り、開始の合図と共に皆さん一斉に仕掛けを投げ入れます。


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さて、昼前後の潮替り、フグの食いも一段落したときにキンキンに冷えたスイカを取り出しました。

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アタリが遠のいた暑い船上、皆さん笑顔でスイカを頬張られていました(嬉)


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さて、釣り再開!

前半厳しい展開でしたが、後半は潮が舳に流れ、右舷舳の貝吹さん、湾フグ釣りは数回目とのことで一番楽しい頃でしょうか、数を伸ばして行きます。

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皆さん順調に釣れ、僕も合間に竿を出してみることにしました。極小さなアタリも捉える湾フグXは、使い込むほどに名竿だと頷いてしまいます。


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ご夫婦でご参加いただいた中川さん。後半の舳先の釣り座を生かして先ずは旦那さんが!


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丁度奥さまの隣でレクチャー中に、「今アタリました! (アワセるが掛からない)ユックリ下げて・・・、またアタッた、アワセて!(掛からない)、もう一回誘い下げて・・・、今っ!」で竿は満月、一生懸命リールを巻いてこの表情、良かったです~!


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聞けばご夫婦で、上州屋渋谷店さんのカワハギトークショーにもいらしたことがあるそうです(感謝)

 

沖上りまでに、釣った方で31匹、これを好調と言わず何というのでしょうか!?

 

帰港後は当日の総評を述べさせていただき、記念撮影をして釣り教室は終了、解散となります。


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当日の皆さまの夕餉にはきっと、フグ刺し、から揚げなどのフグ料理が並び、当日の余韻に浸りながら堪能されたのではないでしょうか。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

えさ政さん、この度もお世話になりました。


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今後は秋に、えさ政さんでのカワハギ釣り教室を企画しております。

 

僕はご参加の三浦くんにいただいたフグを超大盛りフグ刺しにして一杯、もちろんフグも美味しいのですが、杯を傾けるほどに思い出される皆さんの笑顔が何よりの肴なのでした。


 

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