林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

2015年11月

カワハギ釣り・仕掛け 前編 より続きます


「仕掛にウイークポイントを持たす」と言っても、具体的にはどうするのでしょうか?

オモリが根掛りした場合、ハリのみが根掛りした場合で違ってきますし、いったい仕掛けのどこが破損してラインが助かるのでしょうか?

それは

まずオモリが根掛かってしまった場合、竿先を下げラインを巻き取り、瞬間的に竿を横に鋭く、早く連続して動かすことで、一瞬オモリの態勢が変ったところに次のテンションが掛かり根掛り脱出となれば幸いなのですが、それでもガッチリと根掛かってしまった場合には、予めオモリに付けておいた捨て糸で切れるようにしてあります。

オモリには2.5号のフロロを結び、せまい間隔で八の時結びで3個のコブを作っておきます。

そのコブを、仕掛け下部の自動ハリス止め付きサルカンのハリス止め部分に、「オモリに遠い方のコブから」引っ掛け使って行きます。

3つのコブを作るのは、ヒラウチなどで捨て糸がハリス止め部分で負荷が掛かり傷むので、概ね2時間位経ったらその下のコブへと掛け替えて行く為です。


幹糸部分では、リールに巻き込む高品質のPEライン0.8号の破断強度よりも、仕掛けの破断強度の方が低ければ良いことを意識し、経験上フロロカーボンの3.5号を幹糸に使っています。

幹糸3.5号にハリス止めビーズを配するのですが、ビーズの下になるコブは八の字結びで寸法を決め、ビーズの上部は一重結びにして、ビーズとコブが密着するようにコブを絞め込んで行きます。

八の時結びと一重結びでは、引っ張った時の破断強度は一重結びの方が弱く、ハリが根掛かった時は、一重結びでコブを作ったハリス止めの上から幹糸が切れることになります。


カワハギ釣り・仕掛け 後編 に続きます

今日は年2回開催させていただいている「チャリティー釣り会」です!

えさ政さんの温泉パックを利用させていただき、今回はカワハギ釣りの後温泉へ移動、お風呂に浸かっている間に魚は肴になり、チャリティーオークションを行った後に宴会を行います。

砂地に根があるカワハギのポイントは、アオリイカなどの好ポイントでもあり、僕はスミイカを狙ってみようと思っています。

チャリティーオークションでは、釣り具の他食品、衣料など、様々な品物が出品されます。

チャリティーの売り上げと集まった募金は、ご参加いただく皆さんと協議の結果寄付先を決めさせていただいております。


翌日は腰越の池田丸さんにてカワハギ釣り教室です。

雨模様ではありますが、今年絶好調な相模湾のこと、良い釣りができるのではないかと期待しております。

このRYO'S METHOD ブログは、記事をアップした後にfacebookにもコメントとアドレスを添付して投稿させていただいています。

ですから、facebook繋がりでブログをお読みいただいている方も多くいらっしゃり、その一人の西山 秀男さんより、こんなコメントをいただきました。


ここから

RYO'S METHODいつも拝見させていただいてます。

カワハギ釣りは昨シーズンから始めたのですが、周りに師事をお願いできる方がおらずRYO'S METHODの記事を読み実践しています。
釣果も伸びとても参考になっています。
また、カワハギ釣り教室への参加をしたいのですが、何分遠方なので都合がつかないのですが、いつかは直接教わりたいと思っております。

RYO'S METHOD応援しています!

ここまで


書き手冥利に尽きる、心より嬉しく感じるコメントでした。


西山さんは、近年カワハギ人口が増え、目覚ましくレベルアップしている関西地区の南に位置する和歌山県在住の様で、今年からDKO(ダイワカワハギオープン)では、和歌山県の加太港での予選も開催と、カワハギイベントも広がりを見せています。

そんな中、西山さんのように、僕のブログがヒントとなってご自分の釣り技が向上するとなれば、この上ない喜びなのです。


これからも RYO'S METHOD ブログでは、あくまでも経験に基く自論ではありますが、釣りに関する技術論、精神論、釣行記などを日々発信させていただいております。


また、後々は料理(という名の安くて簡単にできる『肴』)他も投稿して行きたいと考えております。


今後も RYO'S METHOD ブログをよろしくお願いいたします。


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現在のカワハギ釣りでは主に、一番下にオモリがあり、その上に3本バリを幹糸に配した胴付き仕掛けを使いますが、その昔は、アナゴ釣りのように、釣鐘型オモリの下に2本バリの仕掛けや、テンビンなども使われていたようです。

ただ、底付近を狙うことになるそれらの仕掛けでは、カワハギ以外のトラギスなどが最初にエサに飛び付いてしまうことが多かったようで、エサが段々と上方に、幹糸からエダスが出る胴付きスタイルになったようです。


また、仕掛けとライン、タックルなどのバランスは大切な事で、例えば極細のPEラインに強竿では全くバランスが取れていませんし、10号のPEラインにトラウトロッドでもしかりです。

僕は過去の経験から、ラインにPEの0.8号を使う前提で仕掛けの強度バランスを考え、根掛り時などにラインを高切れさせることなく仕掛けが切れたり、オモリだけをロストするといった、ウイークポイントを仕掛に持たせています。


また、僕のカワハギ仕掛けは、エダスをセットするフックビーズを4個配し作っています。

タルマセ釣りなどの場合は、中オモリを使って仕掛けを寝かせて行く際、オモリからハリスが離れていればいるほどストローク取れる為、やや枝間の広い上3個のビーズを使っています。

宙釣りの時は、宙でヒラウチをするオモリに魅了され寄ってくるカワハギを、まずはオモリ近くのエサで掛けてしまおうという思惑からと、掛け損なったときでも、枝間の狭いその上、またその上のエサでカワハギと勝負できるよう下3個のビーズを使っています。


以上が僕のカワハギ仕掛けの特長と使い方なのですが、その作成方法については次編以降に詳しく書いて行きたいと思っています。


カワハギ釣り・仕掛け 中編 に続きます。



【カワハギ釣り教室のご案内】


《11月15日(日)開催》
岩礁あり、カジメあり、トリッキーなポイントが連なる腰越・池田丸さん開催の第2弾です! 今季好調な腰越沖、是非この機会にスキルアップいただけたらと思います。

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《11月29日(日)開催》
TKB(東京湾カワハギバトル)決勝の1週間前、大型カワハギの確率を上げる内容も盛り込みます! 湾奥開催第2弾、浦安の吉久さんにての開催です。

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久し振りにあるテレビドラマを観ていたのですが、その中で「自分の無力さを知っているからこそ」という台詞が心に響きました。

それは、ある会社の社長で技術者でもある主人公本人や、開発部門の社員達を指して言った言葉でした。


釣りでも、たとえばお手本を見ながら何度も結節を練習したノットや、一生懸命ハリに結んだハリスがすっぽ抜けてしまったりした時など、自分の無力さを痛感する場面なのではないかと思います。

こう書いている僕もそんなことが幾度もありました。

それは、僕はいまだにカワハギのハリは自分で巻くことがあり、1本1本ハリスの長さを決めて仕上げて行くのですが、以前は1日の釣りで1、2度、ハリスからハリがすっぽ抜けて、丁度ブタの尻尾のようにクルンと丸まった、ハリ無しのハリスに苦笑い、いや、本心は、巻いた自分に腹立たしかったものでした。

原因は簡単、外掛け結びの1工程が間違っていた為だったのですが、その他にも原因がありました。

カワハギのハリのサイズは小さく、チモト(鈎元・ハリスを結んである部分)を摘むように強く持ちひねりながらエサ付けしていると、どうしても結び目が解ける方向にヒゲを押し込んでしまっているようで、それも原因の一つでした。

そこで、そのヒゲを幾重にも押さえる「南方延縄結び」にすることによってこれを解消、今ではハリが根掛りしてもすっぽ抜けることは無くなりました。

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釣りでも往々にして自分の無力さを感じる・・・、いや、思い知らされる場面が度々あり、その時は大いに悔しかったりするものですが、それを糧として次に繋げて行くのも釣りの面白味ではないでしょうか。


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