林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理やアウトドアのことなども!

2016年02月

「あの釣り師の竿がいいんじゃないか?」、「あの釣り師の仕掛け、釣り方がいいんだよ!」など、トップアングラーのタックルやスキルは注目の的となり、彼の方と同じものを揃え、それを毎晩愛でながら傾ける杯も一興、いざ船上で、ニュー・タックルの初めての一振りは格別なものです。


もう大分前になりますが、カワハギ釣りで、隣り合った方が、ややオーバーアクション気味で釣りをしていることに気がつきました。

その方のタタキや聞き上げなど、それは当時の、画面で拝見していた大塚さんのカワハギ釣りを模したものとすぐに分かりました。

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しかしその方、カワハギが釣れないのです・・・

それは何故なのでしょう・・・


僕は釣り教室の時、ご参加いただいている皆さまにお伝えする事の1つとして、「同じ釣り師はいない」ということがあります。

これは、車の運転に例えるなら、2人として同じタイミングでブレーキをかけず、同じタイミングでウインカーを出さず、キープレフトの幅もそれぞれ様々という意味合なのです。

ですから、トップアングラー釣りを模しても、全く同じ釣り(例えば水中の仕掛けの状態等)になっているかと言うと疑問があり、そのアングラーの「少し誘い下げる」の「少し」とは、1秒間にどの位の長さなのかなど、細かく具体的な要素の集合体で成り立っていると思うのです。


また釣りは、「自己流の極み」という考え方もあり、カワハギ釣りでは、10人釣り師がいれば皆それぞれのスタイルがあり、技術的に重なる部分もありはするものの、自分の得意な部分は他に突出して抜きん出ていると言えると思います。


もともと特別なオンリーワン=同じ釣り師はいない という考え方で、見習うべき師がいるのであれば、「自分に置き換えるどのような釣りをすれば良いのか」に主眼を置き、決して模倣する延長線に捉われくことなく、基本を逸脱しないよう、常に魚目線でご自分の釣りを構築することが大切ではないでしょうか。

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この土日は家族サービスデー、「天気がいいな~」などと、ちょっと寝坊気味で起床、PCを覗いてみると、釣友の「ゴウちゃん」こと三浦くんからfacebookのメッセージが入っていました。

彼は羽田のえさ政釣船店さんに湾フグ釣りに行っているようで、船上からのメッセージは・・・

「おはようございます!

えさ政さんに来ているんですが、出船前につりニュースを熟読してるお客さんがいます!」

との内容で、写真も一緒に送られてきたのです。

つりニュースを読む釣人


いつもお世話になっている春彦船長の船の上で、釣り新聞を開き読んでいる釣り人。

つりニュースさんのその記事は先日、秘伝公開アカメフグとしてこの場でも書かせていただき、その記事は浅草釣具さんのフグコーナーにもディスプレイされているのです。


また、えさ政さんでは度々釣り教室を開催させていただいていて、教室にご参加いただく方々の笑顔同様、今回の事は、今後の釣り活動においての糧となる、ありがたく、実に嬉しい出来事でした。


休日の朝より、こんな嬉しい事を教えてくれたゴウちゃん、ありがとう!

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えさ政後姿




【湾フグ(アカメ)フグ釣り教室のご案内】

大好調につき3月6日(日)も、えさ政釣船店さんにて湾フグ(アカメフグ)釣り教室を開催させていただきます。

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詳しくはこちらをご覧いただけたらと思います。

皆さまのご参加をお待ちしております。



先日のホウボウ取材は、根波さんの車で鹿島まで向かい、その道中で船酔いの話しになりました。

船酔いは、船が揺れることに三半規管が過敏に反応、気分が悪くなったり、果ては・・・


船に揺れは付きものですが、その船が沖に生息する、釣らんとする対象魚の真上まで連れて行ってくれるのです。

かうゆう僕も、東京湾内などの、船の舳先で割りながら進める、風で起こる三角波では平気なものの、外房などでは常時あるウネリに注意しています。

取材される方でも、する方でも、船上で青い顔をして横になっていたのでは成り立ちませんからね・・・。


さて、鹿島までの道中、以前大型漁船に乗り込み、アラスカで漁の体験をしたことがある根波さんは「ベーリング海のカニ漁程ではないにしろ、アラスカでも結構揺れたものでした。最初の2日間はもう酷いものでしたが、3日目になると体が順応するのか、割と平気になってきてね」などお話しいただきました。

確かにベーリング海でのカニ漁は別格で、甲板を洗う波は四六時中のようで、一航海、一攫千金を狙う、命をも賭した仕事のようです。

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根波さんは、つり丸誌に掲載された近藤先生の船酔い対策の記事を読み、寝不足に注意すること、胃を整えること、酔い止めを服用することなど、万全の注意で乗船されるとのことでした。

確かに経験上、寝不足はてき面に船酔いになり易く、深酒ももちろん、時間によっては道中の運転も出来かねないこととなります。


折角休みを捻出し、釣行日が決まった時からその日の釣りに想いを馳せて、必要があれば高速道路を走って向かう船宿、船代を支払って乗り込む船。

酷い船酔いは、そんな甘い思いを一蹴、帰りたくても帰れない、待ちに待った楽しい筈の時間を残念な時間に変えてしまいます・・・

ご自分でも元よりですがお子さんや、始めて釣り船に乗る方などには、釣れる釣れないよりも、まず最初に船酔いに注意を払ってあげ、その日が安全で、かつ快適な日となるよう心掛けてあげることが大切だと思っています。


そんな船酔いを防ぐには

1.釣行前日は十分な睡眠を取り、深酒はしない。
 
2.当日朝は朝食に関係なく、乗船1時間前に(必ず)酔い止め薬を服用。

3.船上で気分が悪くなってしまった場合は、酔い止めの追加ではなく、胃薬の服用。

体質にもよるとは思いますが、この方法が良いようです。

船に乗って沖へ出て釣りをする船釣りでは、アンカー(碇)で船を定点に固定(といっても微妙な動きはありますが)しない流し釣りでは、船長が意図した方向、速度で船を流して(移動させて)行きます。

アンカーで船を固定しての釣りの一つにアナゴ釣りがあります。

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アンカーを打たない流し釣りの場合、GPS機能搭載の機器やアプリがあれば、船に乗っている自分が海上でどの方向に移動しているかが分かりますが、「山立て」を覚えてしまえば、竿を持ちながら時折岸に目を向けるだけで、おおよその船の動きが分かるものです。

山立てとは・・・

岸に目をやり、一直線に重なる2つの目標物、例えば煙突と高い建物、一軒だけ色が違う家屋と鉄塔など、その場でそういった目印を見つけます。

手前の目標物をA、奥にある目標物をBとすると、船を流している場合、奥にあるBが手前のAより右に出てきた場合は船は右に移動していることとなり、左に出てくれば左に移動していることになります。

魚探やプロッターなどが無かった頃は、漁師は皆この山立てを、それもABと、それとは異なる場所にあるA´B´を山立てし、海底深くにある根などのポイントの真上に、それも正確に船を着けたそうです。


(エンジン)流し釣りでは、船長は艫にあるスパンカーを立て、船を風見鶏のように概ね風に舳先を立てて安定させ、そのエリアでそのとき流れている潮の方向に船を移動させていきます。

その状態で、根であったり、反応であったり、ポイントの上に船を通過させながら、なるべくラインを立っている状態にしながら釣らせてくれるのです。

写真は2012年のDKO決勝の時のもので、カワハギ釣りではエンジン流しのことが多いです。

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また、ヒラメ釣りのような横流しは、潮の流れ、又は風を船の片舷に受けて船を真横に移動させる流し方ということと、エンジン流しでも定点に止める操船をし、ピンポイントを釣らせることもあることも、覚えておくと良いかも知れません。


以前乗ったことがある、年老いたカワハギ船の船長は、山立てでポイントを決め釣らせてくれました。

でも、霧深い日には岸が見えず、レーダーや魚探が搭載されている、孫が操船する船の後ろをくっ付いて航行していました。



2月12日(金)はタチウオ釣りに行ったのですが、ポイントの水温が4℃(船宿のHPには5℃と)も上がってしまい、やや濁っていた水色もクリアになっていました。

水温が4℃上昇ということは、陸上ではその倍以上の気温の上昇と捉えられ、その温度差に、服を脱いだりすることのできない魚は順応しなければなりません。

また、多少濁りのある方が良いタチウオ釣りのこと、澄み潮だと仕掛けやハリを、その視力で見切るのか、途端に食いが落ちてしまうものです。


さて、温度が高く、その高さゆえプランクトンなどが生息せず青黒く見える黒潮は、ポイントである東京湾湾口を、蛇行を繰り返しながら流れていますが、当日の黒潮の蛇行はこのようで、当然その分流が湾口へ、湾内へと流れ込んでいたことが想像できます。

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また、それに伴い東京湾の水温が上昇してことも見て取れます。

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水温上昇+澄み潮は、たとえばカワハギでは追い風となり、水温の上昇で活性が上がり、目でエサを探すカワハギのこと、澄み潮が視界をきかせます。


大切なことは、日々このような変化を追いながら釣果情報なども見て行くと、その魚種ならではの行動パターンが見えてくるもので、船に乗る前からある程度の釣り方、戦略を用意して行けることではないでしょうか。


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