実釣においてのタックルは、アナゴに一番近いハリから、オモリ、点滅ライト、ラインときて、今回は釣り手の両腕の延長となる竿、そしてリールです。
リールは、ラインの出し入れが片手で出来る、小型軽量ギア比の高い両軸リールを使います。
「小型軽量」を突き詰めるなら、チヌ用のリールがベストですが、小型ベイトリールでも問題ありません。

アナゴの口にハリ先が当たる本アタリと、エサであるハリに刺したイソメの先だけ咥えているアタリの違い、さらには、アナゴが仕掛けの周囲に寄ってきて、長い魚体の尻尾などで仕掛けを払うような微細な変化を察知するには、リールと竿は軽い程有利となります。
また、リールは高ギア比であれば、バタバタとアナゴが食い始めた時合いはいつまで続くか分かりませんので、より多くのアナゴを限られた時間で釣り上げねばならず、掛けたアナゴを早く回収し再度仕掛けを入れる、いわゆる「手返し」をより早く行う為に有利で、「はい、上げて」と船長からポイントの移動の合図が出たときも、いち早く2本の竿の仕掛けを回収し、餌のチェック、必要であればオモリの号数交換、ライトの色交換等を行う時間を稼げます。
リールには右巻き、左巻きがありますが、二本対で竿を使うアナゴ釣りの場合、右手の竿には左巻き、左手の竿には右巻きのリールとした方が、ラインが巻きやすいように思われます。
それは例えば右手の竿にアタリがきてアワセを入れて、左手の竿は船縁に置きます。
空いた左手でリールを巻けばよいわけです。
小突き中船が振れたりしたとき、糸の出し入れもやり易いのです。
ただそれは、右専用竿、左専用竿だった場合の話で、2本の竿のうち潮先側の竿でアナゴを掛け取り込み、餌付けして潮裏に仕掛けを入れたらどうなるか?右用の竿を左手に、左手の竿は右手で持つことになり、互いのリールのハンドルは外側を向いてしまいます。
えてして実釣では、この左右の竿の入れ替えを度々行います。
なので、小型リールの小径ハンドルでもスムーズに回せる右巻きに統一しているのです。
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