林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

タグ:湾フグ考

【湾フグ考6・オモリ≪後編≫】より続きます


従来の親バリ仕掛けと違い、チラシバリ仕掛けの場合は、チラシバリ自体にも掛ることがあります。

そして、噛む力が強く歯の鋭いフグのこと、その際ハリをガチガチと噛みながらの摂餌となります。

ですので、ハリス切れを防ぐ為に、ハリスに硬質のパイプを通しています。

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それでも、大型のヒガンフグなどはハリスを切ってしまうことがあります。

また

捨て石やマンメイドストラクチャー周りを狙うヒガンフグの場合は、その捨て石などにハリ先がぶつかり傷んでしまうことがあります。

ショウサイフグの場合は砂地のポイントが多いのでそうでもないのですが、やはり根の際を狙う場合などは同様となってきます。


僕はエサ付け時やポイント移動時、すなわち仕掛けが手元にある時は、ハリ先を親指の爪に45度に立てて、刺さるかをチェックしています。

その際滑ってしまう場合はシャープナー(砥石)で研ぎ直すか、ハリ先が折れてしまっているような場合は躊躇なく交換しています。

研ぐ場合は、ハリ先を上に向けた状態で手前、軸を奥とした場合、まずハリ先の正面を研ぎその後両側面を角度を付けて研いでいます。

研ぎ上がりのハリ先を真上から見ると、丁度三角錐になっているように研げばよいのです。

ダイワのカットウでは、Saq Sasコーティングが取れてしまいますが、ハリ先が曲がっていたり鈍っていては、フグの丈夫な表皮には引っ掛かりはするが刺さらないので、ここは寸時ロッドを置いて大事なメンテナンスをするようにしています。


【湾フグ考8・タックル編】に続きます


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【湾フグ考5・オモリ<前編>】より続きます


これはナツメ型のオモリです。


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丸型とナツメ型では、中通しの穴を真上にして上から見た時の影(投影面積)の大きさが違ってきます。

同じ号数(体積)なら丸型の方が大きく、ナツメ型の方が小さくなるわけです。

投影面積が小さいほうが潮の流れの抵抗を受けにくいので、個人的には8号位を境に、潮が緩めの時は丸型を、早めの時はナツメ型という具合に使い分けています。

双方アタリの出方も微妙に違ってくるものです。

左は夜光、右はケミブライトという、やはり夜光です。

夜光は、濁りが強く雨天や曇天などで、フグが生息する海底付近の光量が少ないと思われるときに使用しますが、オールマイティーな感もあります。


これはタングステンのタイラバ用のオモリを比較したものです。

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どちらも10号ではありますが、鉛の1.7倍の比重があるタングステンのこと、これだけの大きさの差が出てきます。

ここでアタリを考えてみると、フグがエサを食べながらオモリを移動することによって(目感度)アタリとなるのですから、その際、オモリが同号数なら、潮を切って動くオモリの体積は小さい方がアタリが大きく出ます。

ということは、タングステンのオモリの方がアタリが大きく出ることになるのです。

そういったタングステンのオモリは、アタリがごく小さなときに試してみる一手になるかも知れません。

ただ、表面積も小さい分アピール度も小さくなること、キャストしての釣りの時は誘い下げである沈下が早くなってしまうことが上げられます。

ただ、上記のタイプは、仕掛けの糸を通す穴が2ヶ所あり、一方は沈みが遅くなる位置に穴があるため、仕掛けの沈下スピードをコントロールでき難いキャストしての釣りではそちらに通して使用するといった手があります。


またタングステンには様々な色や形があり、潮色や天候により、ルアーローテーションのように色々とチェンジしながら釣り進めることも楽しいものです。

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最後にオモリは、軽いもの=小さな号数の方がアタリが大きく出ますが、そこを考え逆に小さすぎては、海底で仕掛けが動いてしまい、アタリを減らしてしまうものです。

迷ったら重い方のオモリを選んで、確実にアタリを出す方が良いかも知れません。

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【湾フグ考7・ハリ先は鋭く】へ続きます


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【湾フグ考4・なぜカットウ仕掛けなのか?】より続きます


ここでチラシバリ仕掛け、捨て糸付きのカットウが揃いました。

仕掛けの上部にはオモリを取り付けるのですが、形や号数、カラーや材質など、様々なオモリがあり、それぞれのメリット、デメリットがあります。


オモリの役割は魚がいる場所まで仕掛けを沈めたり、そこで安定させ流されないようにすることがあります。

それではと、重いオモリを使えば上記は安易に達成させることができますが、アタリの小さな湾フグのこと、たとえば50号のオモリを使ったとすれば、アタリは全く出ないことが想像でき、アタリが出たとしても、それはチラシバリを食った、またはカットウバリに掛ってしまった「引き」なのです。

それで(釣ったではなく)釣れたのでは、ご自身で狙って掛けたとは程遠いものとなってしまいます。


オモリ号数の標準は10号、全て中通しタイプのオモリを使っています。

潮の緩い時はこれよりも小さな号数の方がアタリが大きく出ますので、僕は4号位までを使い分けています。


これは丸型のオモリで、白く塗ったもと金メッキを施したものです。

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白は、従来の大きな親バリの仕掛けよりもエサのボリュームが劣るチラシバリ仕掛けでは「もう1つのエサ」のイメテーションの意味合いで使うことがあります。

金は、ルアーの本の解説では「濁った水中でも反射光を遠くまで届かせる」ということで、濁りが多い東京湾では実績もあり多用しています。

また

白は、オモリの穴の両側に楊枝を刺して自分で塗っており、メッキは業者にお願いしています

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【湾フグ考6・オモリ≪後編≫】へ続きます


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【湾フグ考3・カットウバリ編】より続きます


随分と前になりますが、フグのカットウ釣りのことを「引っ掛け釣り」と揶揄して、「口に食わすのではないから」と敬遠する釣り師の方がいらっしいました。

ではなぜ、フグ釣りではカットウ釣りが普及したのでしょうか?


フグが膨らむのは周知のとおり、敵を威嚇するために己を大きく見せるために、水中では海水を、釣り上げられると空気を吸い込み膨らみます。

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膨らむためにフグには肋骨が無く、膨らんでも腹部が破れないうよに上部に表皮は出来ています。

その丈夫さの秘密は、フグの皮膚にはコラーゲンが豊富に含まれているそうで、通常時、萎んでいる時腹側の皮膚はブヨブヨと弛んでいる状態なのです。

また、フグの体躯は、真上から見ると頭部が大きく涙滴型をしています。

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また

フグは歯が鋭く、その爪切りのような歯でサクッとハリスを切って行ってしまいます。

ですから

①通常の腹部はブヨブヨとしているが丈夫な表皮=カットウが刺さりやすく刺した後も破けにくい

②頭が大きく=カットウを掛ける的が広い

③エサで誘き出しカットウに掛ける=ハリス切れの心配が少ない

などの理由でカットウ仕掛け、カットウ釣りが普及して行ったのではないかと考えられます。


【湾フグ考5・オモリ<前編>】に続きます


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【湾フグ考2・チラシバリ仕掛け≪後編≫】より続きます


カットウバリにも種類、サイズ等様々なものがあります。

左のカットウバリ、昔ながらの伊勢尼型で、個人的にサイズは(大)を使い、100本単位で購入していました。

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安価なこともあり、主に根掛かりが煩瑣なポイントで使用していました。

ただこのタイプは、3箇所あるハリ先のすべての鋭さを事前にチェックし、不具合があれば研いでおくことが必要です。


右はアユの掛けバリのように、三本の軸の中心からイトが出せる構造で、アワセたときなど、急激な仕掛けの移動でも、カットウバリ自体の振れが少ないように思います。

持った指先にまとわり付くほど、ハリ先は抜群に鋭いです。

細軸と相まって軽量、フグを掛けに行くとき、最小限の竿の振幅で深く刺すことができ、大アワセでフグを散らすことや、仕掛けの跳ね上げすぎを防げ、掛け損ねたフグに仕掛けを再アプローチする時間が短くて済みます。

ハリ先が内側を向くボラ掛け形状(キツネ型)のため、根掛かりしにくいように感じます。

しかし、フグの腹にカットウが刺さり、フグが膨らむと、ハリ先が内側に曲がっているゆえ、フグを外しにくく感じます。


現在はやはりダイワのカットウバリを愛用しています。 

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これも、ハリの背がの真ん中、正中線にラインが入るタイプで、形状はイセアマ型。

Saq Sasコーティングで刺さりはバツグン、サイズはLを使っています。

3本のハリが背中合わせでまとまっている中心のパイプにフロロ8号位を通し、短く3号に結び捨て糸としています(詳しくは湾フグ仕掛け作り教室をご覧いただけたらと思います)。

予備のカットウを収納したケース。

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カットウ仕掛けの収納ケースです。

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市販のものを改造、ケースの両サイドに小型のヒートンがねじ込んであり、作ったそばから仕掛けを収納、常に輪ゴムでテンションがかかっている状態なので、船で仕掛けを取り出せば糸のクセが取れていて一直線になっています。【湾フグ考4・なぜカットウ仕掛けなのか?】へ続きます


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