一方北、東、西方向からの風は陸を介して吹いてくるので、南風よりは風波が立たないのです。
そんな東京湾ですが、この時期の西風について、僕が釣船りを始めた頃船上である船長にこう聞かされましたものでした。
「夏から秋になって、秋が深まってくると気温が下がるよなぁ。
そうすると水温も少しずつ下がって来て、カワハギが深みに落ちて来るんだよ。
また西風もそう、西から(東京湾だと神奈川側から)吹いてきた風が、千葉側では表層の海水を押すことになり、行き場を失った海水は下に潜り込むわけだ、そうなると内房の沿岸では、潮が風とは逆に、東から西へ(千葉側から神奈川側へ)流れて行くんだよ。
そうすると、水温が落ちて深みに落ちようかとしているカワハギの背中を押すようなんだな、西風が吹くと深みにカワハギが固まるんだ」
と話していた内容を今でも憶えています。
現に10月下旬、西風模様の時にカワハギの釣果が上向きました。
またこういった現象は湾奥の青潮にも共通していて、千葉県湾奥部の砂利穴(砂利を採取した穴)の中のプランクトンの死骸などが硫化水素となり、北風が吹くとそれが海底の南からの潮に押されて表層の出てきてしまい青潮になると言われています。
これとは別にカワハギ釣りでは、風の吹き始めで食い方が変わったりと、海面より20m、30mも深い底付近で風を(又は風によっての何かを)感じるのではないでしょうか。
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