今年の「剣崎沖解禁カワハギ仕立て」も大盛り上がりのうちに終えることができました。

そこで一息、ふと、「さて、いつ頃からカワハギ釣りの聖地と呼ばれる久比里へ通っているのだろう?」と思い立ち、その追憶を辿ってみることにしました。



久比里のカワハギ釣り老舗船宿、巳之助丸さんに初めて訪れたのはいつのことだっただろう?

記憶を辿るとそう・・・、15年近く前になるのではないかと思います。


当時は湾奥の船宿に足繁く通い、アナゴ釣りでは週3回乗ったりしていたこともあり、1つの船宿、限られたエリアでどこまで自分を高められるのか躍起になっていた頃にカワハギ釣りと出会いました。

始めた年はカワハギが物凄く沸いた年で、初めてで52枚、翌週50枚の釣果、「なんだ、エサ盗り名人だなんて言われているけど、簡単に釣れるじゃん!」というのがその時の正直な感想でしたが、その翌々年から本来のカワハギ釣りの始まりで、2枚とか、3枚とかの釣果が続いたものでした。

当時カワハギで通っていた湾奥の船長からは、「お前が上手くなったのはアサリ剥きだけだな。これが本当のカワハギ釣りだよ(笑)」と、言われた本人は膝を折って倒れた上から殴られるような衝撃を受け(大げさ)、「俺にはカワハギ釣りは向いてないな・・・」と、タックルを本気で2度、売ってしまおうと思ったこともあったのでした・・・。


さて、「カワハギ釣りの聖地久比里」の胸を借りに、まだカワハギの「カ」の字位しか分かっていなかった僕は、一人早朝の巳之助丸さんの門を叩き、「いつも湾奥からカワハギ釣りに行っているのですが、久比里に勉強しに来ました」と、行きの車中で1人考えていたことを発したのでした。

戸の向かい側の上がり框に、こちらに向って座って新聞を広げている方が1人、新聞を読む格好はそのままに、「湾奥? どこの船乗ってんの?」と、渋い声で聞かれたのでした。

「〇〇〇という船です」とお応えすると、それまで読んでいた新聞をバサッと膝の上におろし、「〇〇〇はよう、いつも俺らのケツにくっ付いてきてポイント見て行くんだよな~。そんなとこよりもうち来て勉強して行きなよ」と、当時の釣り雑誌で写真を拝見していて、「ちょっと怖そうだな・・・」と思っていた大船長、臼井 美喜男船長の洗礼を受けたのでした(大船長スイマセン・・・)。

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そうして久比里に、巳之助丸さんに通うようになり、常連さんとも顔見知りになり、次第に釣果も上向いて行きましたのでした。


ある時は、当時の某名手の方と艫で背中合わせで釣る機会を得て、自分的にはそこそこ頑張って25、6枚のカワハギを釣ったと記憶しています。

下船後の駐車場で「あの~、△△(前記の名手の方)さん、今日は何枚釣られたのですか?」という僕の問いかけに、「45枚!」と返され頭の中は真っ白け・・・

でも、折角なので頑張って「では、どのように釣られたのですか?」と、ショックで蚊の鳴く様な声でご質問してみると、「ん~、丁寧に釣ったね、今日は」とのお答えをいただきました。

その日は友人と2人での釣行でしたが、お互い顔を見合わせ小声で「俺らも丁寧に釣ってたよなぁ~」と下を向き・・・

帰りの横横道路の風景は静かに流れて行くのでした・・・


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久比里とカワハギ 2 〔釣技向上・大会編〕に続く・・・