カワハギ釣り・仕掛け 前編 より続きます


「仕掛にウイークポイントを持たす」と言っても、具体的にはどうするのでしょうか?

オモリが根掛りした場合、ハリのみが根掛りした場合で違ってきますし、いったい仕掛けのどこが破損してラインが助かるのでしょうか?

それは

まずオモリが根掛かってしまった場合、竿先を下げラインを巻き取り、瞬間的に竿を横に鋭く、早く連続して動かすことで、一瞬オモリの態勢が変ったところに次のテンションが掛かり根掛り脱出となれば幸いなのですが、それでもガッチリと根掛かってしまった場合には、予めオモリに付けておいた捨て糸で切れるようにしてあります。

オモリには2.5号のフロロを結び、せまい間隔で八の時結びで3個のコブを作っておきます。

そのコブを、仕掛け下部の自動ハリス止め付きサルカンのハリス止め部分に、「オモリに遠い方のコブから」引っ掛け使って行きます。

3つのコブを作るのは、ヒラウチなどで捨て糸がハリス止め部分で負荷が掛かり傷むので、概ね2時間位経ったらその下のコブへと掛け替えて行く為です。


幹糸部分では、リールに巻き込む高品質のPEライン0.8号の破断強度よりも、仕掛けの破断強度の方が低ければ良いことを意識し、経験上フロロカーボンの3.5号を幹糸に使っています。

幹糸3.5号にハリス止めビーズを配するのですが、ビーズの下になるコブは八の字結びで寸法を決め、ビーズの上部は一重結びにして、ビーズとコブが密着するようにコブを絞め込んで行きます。

八の時結びと一重結びでは、引っ張った時の破断強度は一重結びの方が弱く、ハリが根掛かった時は、一重結びでコブを作ったハリス止めの上から幹糸が切れることになります。


カワハギ釣り・仕掛け 後編 に続きます