今年最後の釣り教室だった12月20日、潮が流れずカワハギの活性が低く、中々テクニカルな日でした。

潮の満ち引きは季節で移ろいがあり、それはご存知の大潮や小潮などの干満の時間もさることながら、季節によっても変わってくるのです。

今時期では、日中の潮の動きよりも夜の干満差の方が大きく、春は逆に、日中に潮がよく動きます。


潮が動かないとおしなべて魚の活性が下がり、カワハギでは「エサ盗り名人」の真骨頂を発揮、アタリを出さずしてエサをかすめ取って行く「居食い」の芸に、ツルテンになって上がってきた仕掛けを見て苦笑いしてしまいます。

潮が動いれば概ね活性が上り、エサを食べながら潮に流され加減にもなるかも知れず、それがハッキリとしたアタリとなって表れることもあると思うのです。


でも、潮が止まっている時でもカワハギはエサを摂っていることもあるわけで、ワタしか食わず水管やベロが残ってきている状態でも、極わずかなカワハギとの接点を捉えて掛けてしまうことはできるのでしょうか?

そんなときは目感度にも手感度にも、極々小さなアタリしか出さず、どうすればそれを察知できるのか、そしてカワハギを掛けにいけるのかに、楽しい苦心をするものです。


各論的にはいくつかキーがあると考えられ、「小さいアタリを大きく出す」ことも考え所の1つだと思います。

食い渋って、口を大きく開けずにエサを食べに来るカワハギを想像すると、潮が流れず=摂餌中にも流され難い=アタリとなって出難い ので、口の中に入りやすい、よりハリは小さい方がよいのか?

そんな低活性な状況下でも、群れの中には活性が高い個体がいるのではないか?

等々、苦戦した釣りに、杯を傾けながら思案するのも実に楽しいものなのです。


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カワハギ釣り・食い渋りの竹岡沖では・・・ 後編 に続きます