タチウオ釣り・低活性時の冬の釣りは 前編 より続きます
船長がポイント移動毎にアナウンスしてくれる水深、海底からの反応の高さ、反応の幅がありますが、その「反応の幅」が十数メートルから2、30メートルあれば、タチウオが活発にエサを追っていると考えての釣りの組み立てで良いのですが、反応の幅が底から5mなど、かなり狭い幅、それも、底に張り付く様な反応の場合は中々エサを追わず、かなりテクニカルな展開になってきます。
ではどうしたら・・・
僕はそんな時、概ね反応の上っ面で仕掛けを止めてステイ、船の揺れを竿の上下で相殺して、水中のエサがなるべく動かないようにしながらアタリを待ちます。
アタリは竿先を押さえ込んだままにしたり、「ツンツン」と、タチウオが頭を振るようなアタリが多いのですが、それはエサである魚の切り身の端を咥えているだけ(噛みアタリ)で、ここでアワセを入れても、ハリがタチウオの口に触れていないので、エサが切れるだけとなってしまいます。
その先は・・・
竿を極僅かに持ち上げ続け、エサが逃げようとするテンションを常に掛け、タチウオがエサを口の中に飲み込んで行くよう(本アタリになるよう)に促します。
そのとき
タチウオの重みが掛かっていた竿先がフッと、重みが無くなった時はタチウオがエサを離してしまった証拠で、そんな時はその場でユラユラと揺らしてみるか、叩いてみて、瀕死のエサの演出をしてみるのです。
アワセ所は?
そうやってエサを食わそうと、何十メートルも下にいるタチウオとの楽しい駆け引きをしているとき、注意していると、竿先を鋭く小刻みに揺らす「噛みアタリ」から、重さの乗った「本アタリ」に変化するときがあり、本アタリ=ハリが口の中に入っている ので、そこからは竿全体を持ち上げるように、タチウオの重みを竿に乗せるようにアワセを入れます。
これは、冬場の低水温、低活性時の時の僕のタチウオ釣りなのですが、その他にも、活性に合わせたハリサイズのチョイス、ハリスの太さの使い分けなどもあり、果てはエサにもチューニングしたりと、カワハギのようにタチウオ釣りを楽しんでいます。
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