毎年秋になると、カワハギ釣りのトップシーズンの事、自ずと釣行回数、教室の回数が多くなるのですが、時期を同じくして、餌木を使ったスミイカ釣りも面白く、そして美味しくもあり、楽しみにしているのです。

スミイカとは、釣り人の俗称のようで、そのコールタールのようなスミを、それも大量に吐くことがその名前の由来となっていて、沖上り直前、網袋に入れたスミイカを海に浸し、スミを洗い流したにもかかわらず、スミイカをあけたキッチンのシンクは真っ黒ということも珍しくはありません。

そんなスミイカですが、釣るには餌木を底スレスレに泳がせ、海底付近に生息するスミイカにアピール、餌木に抱き付いた挙動=アタリ を察知し掛ける釣りで、タナ取りを繰り返す静かな釣りではあるのですが、アワセを入れた直後は「ドスン」という衝撃を伴い、慎重にリールを巻きながら海面に、スミの噴射に注意しながら取り込む釣りなのです。


その取り込みの祭、スミイカを船縁にぶつけようものなら、ほぼ確実にスミ爆弾が暴発! 海面から抜き上げた途端にクルクルと回ってしまうこともあり、そんな時はスミのスプリンクラーが炸裂! 半径3m位の釣り人は皆被爆してしまうのでした・・・


あるイタズラ好きな船長は、操船しながら左手で竿を持ち、スミイカ釣りをするのですが、1人静かに釣り上げたかと思うと、ハリスを持って笑いながら、頭上でスミイカを振り回しながら船を行ったり来たり、退屈凌ぎの余興しては、いささか危ない、頼みもしないパホーマンスをしてくれるのでした・・・(苦笑)


あるときは、僚船の船長がスミイカ釣りに乗船、トイレに立った隙に、その船長のタックルバッグの中にスミイカを入れフタをロック、上下に振って「ブシュ~~~」という、スミ噴射音を確認した後、なにくわぬ顔をして操船しているのでした・・・


                                                          【今後の釣り教室のご案内】


  カワハギ釣り教室 10月10日(月祝) 勝山・利八丸さん

カワハギ釣り教室 10月23日(日) 腰越・池田丸さん

エギスミイカ釣り教室 11月5日(土) 平和島・まる八さん

カワハギ釣り教室 11月6日(日) 久比里・巳之助丸さん