カワハギ釣り・感度優先の仕掛け <前編>より続きます


ここで

感度を追及するのであれば、伸びの少な無く、潮の流れの影響も受け難い細い糸≒PEラインを、ラインにも、仕掛けにも使う ことが良いと思うのです。

実際、そういった仕掛けを自作されている方もお見受けいたしました。

ただ、PEラインはそのしなやかさゆえ、幹糸に使った場合、たとえば潮の流れていない場合など、中オモリを付けた仕掛けをストンと落としてしまえば、仕掛けは海底でトグロを巻いてしまうことが考えられ、編み糸であるPEラインのこと、場合によってはハリ先がラインに刺さってしまうことも起こるかも知れません。


僕は、仕掛けは、ご自分の釣り方とのバランスが大切だと常々思っています。

それは、どこかに特化した仕掛けを作るとすれば、その他のどこかにデメリットが発生し、それを理解した上で、フォローして使って行かなければ、その特化したメリット部分が生きてこないということです。

湾フグ釣りで使う、3本のチラシバリ仕掛けしかり、タチウオ釣りの逆テーパー仕掛けしかり、4個のフックビーズを使ったカワハギ仕掛けしかりで、どれも完璧な仕掛けで、これさえあれば釣れるということは全くなく、仕掛けの特性を理解し、デメリット部分を常に気にしながら、フォローしながら釣り進めています。


「誰々さんが使っている仕掛けだから」と言って、ある名手の使っている仕掛けと同じモノを使うことは、あながち間違いではないとも思います。

でも

人は個々違うものであり、例えるなら、車を運転中に踏むブレーキのタイミング、ウインカーのタイミング、キープレフトの幅など、ドライバーにより個々異なってますが、皆車を運転することができます。

釣りでは

同じ釣り方、同じ仕掛けを使っていても、その名手と、海中の仕掛けは同じ動きをしているかは疑問があり、それは、名手が釣りが上手くて、自分が釣りが下手ということでは全くなく、違う人間なので、完全に同じことが出来ないということで、「釣りはできている」は、前記の「運転はできている」に通ずるところがあるのではないでしょうか。


ご自分の釣り方に合った仕掛けの追及も釣りの内、ここを楽しむようになってくると、本格的な(良い意味での)釣りバカなのではないでしょうか。


【今後の釣り教室野ご案内】

カワハギ仕掛け作り教室 11月3日(木・祝) 高円寺・梵々さん