情報社会と言われて久しい現代、釣りを始めるのにも、その技術を磨くのにも、今自分が欲している情報は、割と容易く手に入るものです。

それは釣果情報しかり、新たなロッドの情報であるとか、詳しい技術だったりします。



そのような情報で得たモノを、実際に船上で試してみることが楽しみに、船に通う方もいらっしゃるかも知れません。

通いなれた船宿さんには、気心が知れた船長方々や女将さん、常連の皆さんの笑顔があり、手に入れたロッドであったり情報であったり、得たモノを一番に見せたい方々が溢れていることも手伝っているかも知れません。

ただ、実際に船上で使ってみたり、試してみたりすると、上手く行かないこともしばし、一生懸命釣っているつもりでも、心の中では腕組みしてしまっていることもあるかも知れません。


僕は十数年間、湾奥の同じ船宿さんから毎週のように出船していたものでした。

特にアナゴ釣りシーズンでは、夜釣りということも手伝い、週に3度以上出船していたこともあり、釣果が冴えない時でも、必ずその船宿さんから乗っていました。


以前にも書きましたが、そうしている内に「釣れない時にも得るものがある」ことにも気づき始めたのでした。

それは

例えば東京湾の潮の流れがあるのですが、潮は、引き潮は北から南へ流れ、反対に上げ潮は、南から北に流れて行くものだと思っていたら、何気ない船長との会話で、エリアによってはそうではなく、地形や水深の影響を受けるということに気付かされました。

木更津沖での話しだったのですが、実際に海図を見て見ると、その潮の流れ方は実に理に適っているでした。

これは、船長から「得たモノ」になるのですが、では、木更津沖以外の東京湾では、潮はどの方向に流れるのか、また、流れ始めの緩い潮と、一番きいている早い潮ではどうなのかなど、ここからは、自分で予想を立て「生まれたモノ」、そう、それは仮説なのですが、翌週船長と答え合わせしてみたりするのでした。


釣りは、言葉や文章では伝えきれないことも多く、その言葉や文章で得られたものを自分なりに解釈、実釣でトライ&エラーを重ねる内に、そこから生まれくるモノがあるものです。

そう言った時、その先に光明が見えるようなその瞬間、ご自分の進歩が、新たな釣りがあるのではないでしょうか。


【釣り教室のご案内】

3月4日(土) カワハギ釣り教室 at 巳之助丸さん

3月18日(土) 湾フグ釣り教室 at えさ政釣船店さん

3月19日(日) マルイカ & タチウオ「仕掛け作り教室」 満員御礼・キャンセル待ち

3月20日(月・祝) カワハギ「仕掛け作り」教室 at ふみ屋さん 満員御礼・キャンセル待ち

3月26日(日) マルイカ釣り教室 at 志平丸さん 満船御礼・キャンセル待ち

4月1日(土) 追加日程:マルイカ釣り教室のご案内 満船御礼・キャンセル待ち