カワハギ釣り・ハリ <前編・スピード編> より続きます


一方「フック」や「ワイドフック」はこのような形状で、スピードと比べるとフトコロが物凄く広いハリなのです。

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全く違う形状をしているのですが、どちらもカワハギ釣りに適したハリなのです。

一言で言うと「スピードは飲ませるハリ」、「フックは引っ掛けるハリ」といった考え方ができます。

それは、フック系のはりはフトコロが広いわけですから、スピードと比べると、カワハギの口の中に入りにくい形状と言えることになります。

両者のフトコロを比べると、かなり違うことが分かります。

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でも、フトコロからではなく、ハリ先からカワハギが食べにきたらどうでしょう?

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ハリ先は僅かにしか曲がっておらず、その点ではスピードより、カワハギの口の中に入り易い形状なのです。

ですから

フック系のおハリは、主に短くて太いハリスを使い、ハリ先を常に上に向けておくことが大切となってきます。

どんな釣りに適しているかというと、オモリが着底した後底を切っての宙釣りで、カワハギのアタリが出た場合を考えてみましょう。

カワハギはその体躯から、底にあるエサを摂る時には、口を下に、斜め45度位に前傾姿勢をしながら摂餌します。

そんなカワハギの摂餌特性を考えると、宙釣りでアタリがあった後、数センチ竿先を下げる=海中の仕掛けも同様に下がる すると、エサを追ってカワハギも下を向くようになり、通常食べ慣れている格好にすることができます。

ここで大切なことは、その動作をすることによって、太くて短いハリスを使い、ハリ先が上に向いているハゲバリの上から=ハリ先からカワハギが食ってくることになり、そのタイミングで聞き上げると、僅かに曲がったハリ先がカワハギの口の中を捉え、フッキングします。


どのタイプのハリも、標準のものと、軸径を太くした「パワー」タイプがあり、小バリで大型を釣りたいときは、自ずとパワータイプを使うと良いと思います。


【釣り教室のご案内】

3月4日(土) カワハギ釣り教室 at 巳之助丸さん

3月18日(土) 湾フグ釣り教室 at えさ政釣船店さん

3月20日(月・祝) カワハギ「仕掛け作り」教室 at ふみ屋さん