魚の気持ち 《中編》 低活性編  より続きます


船釣りをされる方には、会社に所属している社会人の方も多いかと思います。

朝起きて朝ご飯、午前中の仕事を終えて昼ご飯、退社後は飲みに行ったりもあると思いますが、夜ご飯を食べて就寝といった1日のルーティーンだと思います。

それは、おおむね時間によってのご飯のタイミングとなり、健康を取り上げたテレビ番組などでは「規則正しい生活」といった事をよく耳にすると思います。


では、釣りの対象魚となる魚はどうでしょうか?

自然界に生きている魚は、もちろん時計など持ち合わせていないのですが、やはりご飯を食べ寝て起きてを繰り返しています。

でも、人と違ったこんな部分があるようです。


「まづめ時」と言う言葉あります。

水平線が明るくなり始めてから日が出るまでが「朝まづめ」で、水平線に夕日が沈み暗くなるまでが「夕まづめ」となります。

その時間帯が食いが立つ一つの目安とされ、魚のご飯の時間と言えるのではないかと考えられます。

もう一つの要素に「潮汐」があります。

おおむね1日に2回、満潮と干潮が繰り返されますが(そうでない日もある)、その潮の動き始めに食いが立つことも多いのです。

たとえば、上げ潮一杯になってから下げて行く時。

反対に、引き潮一杯になってから上げて行く時。

このチャンスタイムを逃すまいと、その時間が正午だとすれば、昼食の時間をずらしたりしながら釣りをすることもあるのです。


でもこの他にも、様々な要因で食いが立つ=活性が上がる 時もあるものです。

事前にそんな要素を考慮しての組み立て、船での時間配分、釣り座の選定なども、釣果に繋がる大切な要素となってきます。


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