アタリの感度を変える要素 <前編> より続きます


〔エアーガイドシステム〕
AGSと呼ばれ、硬くて強度があるカーボン素材をガイドのフレームにしたもの。
目感度アタリは、振れとして表れる穂先の重さが軽い程大きな振れとなるので、ガイドも軽い方が良い。
手感度アタリにも、高い強度があるカーボンは、アタリの振動をブランクスに伝え、より大きな手感度アタリとなる。
ガイドリングも、従来のものより強いモノが使われ=リングの外径を小さくできる 為、AGS自体も小さくなり、より軽量化され=アタリがスポイルされ辛くなっている。

〔リーダー〕
先のPEラインと違い、伸びがあり太いラインを使う為、その伸びによるアタリのスポイル、太さによる潮の吹かれがある。
フロロカーボンよりナイロンの方が伸び率が高い。
必要以上に長いリーダーはアタリを殺してしまう。

〔X45〕
ブランクにカーボンテープを45°にスパイラル状に巻き付け、ブランクスのネジレを極力無くしている。
ブランクがねじれてしまえばガイドが倒れ込んでしまい、アタリがスポイルされてしまう原因となる。

〔ゼロテンパーミング〕
釣り船は、岸からは届かないポイントに釣り師を連れて行ってくれるメリットがあるものの、繊細な釣りではその揺れがデメリットとなる。
逆に考えれば、揺れている船上でも、揺れが皆無の堤防の上で釣っているかのようなロッド操作ができればかなりのアドバンテージとなる。
僕は、独自のゼロテンパーミングで船の揺れと対峙、トップガイドと海底との相対距離を精度よく保つ=船が揺れても穂先の曲りを一定にすることができ、目感度アタリを明確に捉えることができる。

〔エアーセンサーシート〕
ロッドにリールを取り付けるシートは、肉薄なほどブランクに近づくわけで、ブランクスが露出していてパーミングした手に直接触れられるスリムトリガーもある。

〔仕掛けを直線状に配す〕
オリジナルの湾フグチラシバリ仕掛け、アナゴ仕掛け等、複数のハリを同じように使う仕掛けの場合、そのハリ同士を直線に配すようにしている。
直線であれば、魚からのアタリがダイレクトに伝わる。
テンビンは、ハリスとラインの絡み防止に使われるが、ダイワの快適天秤スピードは、沈下中は通常のテンビンの形であるが、海中で静止、または上方に動くときは、ハリスと直線的になるよう設計されている。

〔SVFナノプラス〕
ブランクの断面が、接着剤であるレジンとカーボンで出来ているとすると、その双方の割合によって感度が違ってくる。
もちろんカーボンが多い方が感度が上がるが、レジンが少なすぎるとロッドとして機能しなくなってしまう。
そこで、そのロッド毎にナノ単位でレジンを最適化し、強度アップと軽量化=感度向上をしている。


【釣り教室の予定】

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船にもある釣り座の優劣を解りやすく解説 潮の流れと風と釣り座


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