エサの付けやすさとバランス  <前編> より続きます


前編の丸バリ系では、軸がかなり短い為にエサ付けがし難い形状となりますが、カワハギ釣り師の中には「ハゲバリ系はエサ付けがし難い」とおっしゃる方もいらして、何れも軸が短めのハリは、ハリスを結んだチモト部分を一指し指と親指でつまんで持つ時、ハリの1/3程を隠してしまうことになり、アサリが大き目な時など、ハリにエサを付け終ると、ハリ先がワタまで届いていない、なんてこともあるのです。

そこで、エサの付けやすい軸の長いハリを試してみようと、釣具屋さんに物色しにいってみました。

以前シロギスの投げ釣りをやっていたので、その辺りの軽量で軸の長いハリを探してみました。

当時一番軸が長いだろうと思われるハリは「流線型」(写真中央)でした。

無題

この頃は、吸い込みやすさや掛けやすさなどの考え方は無く、前記のようにただ単にエサの付けやすさ、果ては手返しの良さを追求したハリ形状を求めていました。

そんなその年、東京湾では記録的なカワハギの釣果が記録されていた年でもありました。


早速流線にハリスを結び船に持ち込み試してみました。

やはり、エサ付けの時に指でつまむチモト部分が長く、思いの外エサ付けは容易にすることができ、エサ付けに関しては合格でした。

いざ実釣!

当り年ということもあり、仕掛けを下せばバリバリとカワハギのアタリが来ます。

当時、ビーズとナツメ型オモリを使って中オモリを自作、その重さを使って弛める⇔張るを繰り返している内にカワハギが勝手に掛かってしまうといった釣技そっちのけの釣りで、アタリが無くなる=エサが無い、ということで、その繰り返しの釣りだったのです。

ただ流線系のハリは細軸(その時確か一番小さな6号を使用)で、通常エサとなるイソメ類がずり落ちないように、軸にはケンがあり、そのケンがある部分は軸が更に細くなり力が集中してしまうのです。

釣り進めて行くうちに、掛けたはカワハギのハリを外そうとすると、そのケンの部分で折れてしまうことがあり、エサ付けには向いてはいるものの、強度面においては、太くて軸の短い丸バリ系にはまったく及ばず、ハリ先が弱るのも早かったように記憶しています。


エサの付けやすさは、釣れ盛っている時の手返しと言う意味では大切なことですが、そればかりを重視して、見事にバランスを崩してしまった過去の実例でした。

他の釣りでも、そんな試行錯誤、トライ & エラーの中に答えを見出し、自分の釣りの枝葉に、引き出しにして行くことが、今後の釣りに繋がって行くことだと思っています。


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