釣りに付き物なのが「オマツリ」です。

仕掛けが絡んでしまう事をオマツリと言いますが、一人で絡んでしまうことを「手前マツリ」と言い、船釣りでは複数の方とオマツリしてしまうことがあります。

ではオマツリはどうして起こるのでしょう? またどうしたら防げるのでしょうか?


船釣りでは、複数の釣り人が並んで釣りをすることになります。

釣り物によって水深が深いほど、そして潮の流れが早いほどラインは斜めになります。

並びの釣り人が皆一斉に投入、ラインの太さもオモリの号数も、テンビンなどの大きさも一緒の場合で、適正な、ごく弱いラインテンションを保って仕掛けが沈んでいくとすれば、仕掛け同士の想定的な距離は一定でオマツリしにくくなります。


ただ、その中の一人が魚を掛け、巻き上げてくると、水深が浅くなればなるほど潮の流れの抵抗が減りラインは垂直に向かってくるわけで、そこで巻き上げ途中の仕掛けが他の釣り人のラインに干渉してしまう機会が生まれてしまいます。

また、隣り合う釣り人が釣っている最中、斜めになって目の前にある隣の釣り人のラインに交差するように投入しては、やはり干渉してオマツリの原因になってしまいます。

ではどうするか?

釣り物にもよりますが、投入時には釣っている人のラインを交わす為にチョイ投げするか、船縁ギリギリに仕掛けを落とすなど、幾分でもスジ筋を変えて投入してみる方法があります。

また、仕掛けを投入する時に、隣り合う釣り人のラインの方向を見ずに仕掛けを落としている方も少なからずいらっしゃいます。

また、仕掛け回収時に重さが加わる=ほかの釣り人のオモリを背負ってしまう挙動を察知したなら、その相手の方とほぼ同じ速さで巻き取ることでオマツリが軽減されます。

オマツリは釣り時間を短縮してしまい、ひどい場合は仕掛けやラインを切らなければいけない事態となりますので、ちょっとした気遣いで避けながら釣り進めたいものです。



林 良一 facebook        instagram          Twitter


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