林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

2015年09月

DKO強化カワハギ釣り教室・初日 より続きます


前日に引き続き翌日の23日も巳之助丸さんにて、DKO強化釣り教室を開催させていただきました。


2日目も21様にご参加いただきました。本当にありがたい限りです。

 

出船前のレクチャーでは、前日の状況を主体に、効果的であった攻略法に重きをおき述べさせていただきました。


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前日と同じようなスッキリとした空気、北東の風を左舷に受け、大船長操船の第二十巳之助丸は竹岡沖を目指します。


ポイントでの潮色は同じく激濁り・・・、1日でそう状況が変わるものではありませんね。2日目は主に15mより浅い水深を中心に攻めました。


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船中1匹目は右舷艫3番の小鶴さん。アタリを即掛けに行く釣りでこの後も連荘でした。


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前日に引き続き乗船の小松さんは、昨日のパターンを生かして早々とカワハギを釣り上げていました。


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巳之助丸さん常連の小高さん。「宿はここだけ、釣りはカワハギしかやらないの」と、結構な腕前でした。


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当日のパターンを読み、動かさない、スローな釣りを展開する小松原さんに大型が。その後もポツポツと数を伸ばしていました。


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背中に気合を窺わせる高沢さん。「何というか、ちょっと見えてきた気がするんですよね!」と、余裕の1枚!


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右舷大艫の伊藤さんは今一つ乗りきれない様子でした。でも、次回は、きっと・・・


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スーパーフレッシュアングラーの「ツッキー」こと高槻さんは、遠目を狙って丁寧な釣りを展開していました。


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川本さんは誘いを入れては止める、食う間を作ってアタリを出してこの一枚! お見事でした。


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前日は巳之助丸さんの乗り合いでカワハギ釣りをされていた佐々木さん。やはりパターンが似ていた当日もアタリを出していました。


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前日はTKBに参加された小川さん、イエローキャップが映えます。嬉しい1枚ですね!


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澄んだ空気の中、残暑を思わせる強い日差しが心地よく、竹岡沖の時は過ぎて行きます。


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原口さんと駒崎さんはダブルヒット! 渋い時合の中お見事でした。


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序盤は「う~ん、タイミングが合わないな~」と苦戦していた西家さん。でも終盤尻上がりの釣果はお見事でした。


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根波さんもやや苦戦を強いられましたがこの笑顔! ゲストのマダコちゃんがまた良かったですね。


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中村さんは危なげない釣りで着実に数を伸ばしておられました。


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猪俣さんは魚礁にやや苦戦されていましたが、根気の1枚を手にされました。


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2日目の状況は、前日とほぼ同じでしたが細部が違っていました。


まず2枚潮が無く釣り易かったのですが、反面底潮も動かず、2日目の方がアタリを出すという意味において難しい 釣りとなりました。


濁った水潮(流入河川により淡水が海に流れ込んだ水のこと)が、陸上で例えれば厚く垂れこめた雲のように太陽光を遮り、目でエサを探すカワハギにとっては暗い水中はあまり好ましいものではなく、アタリも遠のいたのではないかと考えられました。


帰港後アジ船の功一船長とお話しする機会がありましたが、アジの産卵は1月遅れているとのことで、カワハギも夏カワハギの片鱗が残っている食い方で、まだ高い水温ゆえ群れも固まっていない様相でした。


2週間後は、きっと状況が変化していると考えられますが、この週末も雨模様、50本以上の流入河川がある東京湾の水潮はどうなるのか?


同じような潮汐の2週間前、今回のプラクティスとどこが予選当日は違うのかをいち早く把握し、出来うる準備の中で状況に合わせた釣りをしていただければと思っています。



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ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。皆さまの武運をお祈りいたします。

2日間に渡っての開催、巳之助丸さんお世話になりました。


 

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僕もDKO、頑張ります!!


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巳之助丸さんのHPより


◆◆DKО強化カワハギ釣り教室◆◆
2日間にわたっての強化釣り教室に多数ご参加下さいましてありがとうございました。
ダイワフィールドモニターの林良一さんのレクチャーと共に、交流も交えての真剣、そして、和やかな雰囲気の内に無事終了出来ました事は、とっても良かったです。お疲れ様でした。
又、このような機会がございましたら、是非ご参加ください、お待ちしております。



 【カワハギ釣り教室のご案内】

釣り具のブンブンさん主催【女性だけのカワハギ釣教室】、肝が入って美味しい時期です。是非女性釣り師のお友達を見つけてみてはいかがでしょうか。


初心者の方からスキルアップを目指される方まで、TKB(東京湾カワハギバトル)の練習にも! 大型カワハギの釣り方もご教授いたします!! 湾奥第1弾【カワハギ釣り教室 at えさ政釣り船店さん】




2週間後に迫るDKOの予選突破、プラクティスを目的としたDKO強化カワハギ釣教室を、シルバーウイーク後半の9月21、22日に、久比里の巳之助丸さんで開催させていただきました。


初日の22日は21名様のご参加をいただきました。いつも多くのご参加ありがとうございます。

さて、前情報では先週の長雨の影響でポイントの竹岡沖はかなりの濁り潮とのことで、そんな内容も加味し、DKOという舞台で最高のパホーマンスができる為の内容を多く盛り込んだ出船前のレクチャーを始めるのでした。

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当日の東京湾は北東の緩い風が吹いており凪、久里浜湾を出て航行20分余りで目指す竹岡沖に到着しました。


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平らな海に船を滑らすように取舵側に旋回させる大船長。リバースギアの音と共に開始の合図が出ましたが、その操船の素早さに、苦笑いしながらエサ付けている方が半数位、強化教室の実釣が始まりました。


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僕は開始と共に、大舳の先端に立ち皆さんの釣りを見守ります。潮色はやはり、少し緑がかった濃い目の茶色でした。


1分、3分、5分・・・、アタリがありません。小移動し再開、やはり状況は変わらず、2週間後と潮の干満は似ている日なのですが、この潮色は想定外、予想通りの厳しい展開の予感です。

そんな中、船中1匹目のカワハギを釣り上げたのは右舷舳の川名さん。北東の風で上げ潮有利の釣り座を生かしています。


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左舷舳2番の松永さんも好スタート! やはり前半は舳側が有利な展開か!?


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左舷舳先4番の杉山さん。静かな釣りで微細なアタリをリーディング カワハギの穂先でキャッチ、静かに聞き上げこの1枚です!


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安定した釣果を見せる岸さんは右舷舳2番。船下、遠投など様々な釣法を繰り出します。


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左舷艫3番、研究熱心な細井さん。今回も様々な質問を用意されていて、その探究心にいつも心打たれます。


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左舷舳5番、胴中ではありますが、開始からしばらくの間トップ釣果を出していた井原さん。長いストロークのオモリトントンの後ステイ。ご自分で作られた、チタン製のテンビンを素材とした穂先に出るアタリを掛けていらっしゃいました。


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左舷舳3番は、去年のDKO予選で同船だった横浜カワ研の猛者藤田さん。ご自分の釣りを構築されていて、見ていても隙がなく、危なげないことこの上なしです。


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チーム錦の佐藤さんは左舷舳1番。主にラインを張った釣りで、カワハギとのコンタクトに掛けに行ってこの通り、流石です。


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船を数巡し、中盤になった頃、僕も皆さんの合間合間で竿を出してみました。

この頃上潮だけが激流のように流れる極端な2枚潮、その状況は最後に記すことにいたします。


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右舷舳5番の小松さん。先の池田丸さんでの教室からご参加いただき、渓流のエキスパートとのこと、カワハギ釣りの質問が的を得ていてすぐにそれを実践で生応用、答えを探っていました。


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右舷艫5番の山下さんは、あれあれあれ? ご自分で作ったラトルが効いたのでしょうか、ラトルの写真を撮らせていただいた直後、見事に1枚釣られました!


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先日の「近代カワハギ釣り講習会」でお知り合いになった釣りインストラクターの菅原さん。
「色々な釣りをしたんだけれど、カワハギ釣りは面白い。もっと早く初めておけばよかったぁ~」とは本人談。仕掛けをあまり動かさずに、意図した大物を釣られるあたりは流石の一言です。


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樋渡さんは娘さんとご参加いただきました。「中々難しいよ~」とおしゃいながら、その表情には「楽しい楽しい」と書いたあったようにお見受けいたしました。


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右舷艫3番は「ゴウちゃん」こと三浦くん。何でも翌日はTKB予選とかで、そのプラも兼ねているとのことでした。そして見事予選通過! おめでとうございます!!


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右舷舳4番は柳澤さん。好季のような早目の聞きアワセをしてしまい苦戦されていましたが、タイミングが合えばこの通り、TKBでは上位入賞の実力者でもあります。


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右舷舳3番は久保さん。最初苦戦されていましたが、勘所をお伝えするとこの通り! 基本を持っている方は応用するのも早いですね。


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序盤苦戦なされていた池田さん。でも根気よく誘い続けることでご自分の1枚を手にされました。拍手!


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さて、終日凪だった初日、前情報通りの  ①濁った潮色≒カワハギがエサを見つけ難い ②いまだ高めな海水温≒夏カワハギの終盤 を鑑み、スローな展開が功を奏した釣りパターンとなりました。

具体的には初日の状況は大きく3パターンに分かれ、序盤は水深17m前後で緩い上げ潮、中盤は25m位で、上潮が風と同方向にかっ飛んでしまっている2枚潮、終盤は10mちょっとの浅場でほとんど潮の効いていない状態でした。


序盤、緩いながら流れている上げ潮でポツリポツリとカワハギが上がりますが、ベラなどのゲスト方がカワハギよりもエサを取るのが早く、ゲストを釣りながらのカワハギ釣りとなり、誘った後必ず止めておく間を作らないと食って来ない状況でした。


中盤上潮が飛ぶ中、オモリ着底で先ず底立ちを取り直し、上潮で押されたラインを直線的に張ることから始まり、序盤で付けていた中オモリも1~2号重くしてその流れと水深に対処、やはり食う間を長く作っての釣りとなりました。


終盤が最も釣り易く、最も釣果が上がった時間帯でした。高水温に堤防や浅場にいるカワハギが最初に落ち始めると思われる10m位と浅く、粒根がある砂地で、ここでは中オモリを使った集器の釣りのように、少し弛ませる⇔沢山弛ませる を繰り返しアタリを出す釣り方が良かったようでした。


 

自然条件とは言え想定外の潮色には少々驚きましたが、そこはDKO強化教室、剣崎沖には行かず竹岡で固執、1日を来たるべき日の為の練習に充てさせていただきました。


本番では教室と、どこ状況が違うのかを当て嵌め釣り進めて行くことが大切だと思っています。

 

ご参加の皆さまありがとうございました。皆さまの武運をお祈りしております。

 

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DKO強化カワハギ釣り教室・2日目に続きます



 【カワハギ釣り教室のご案内】

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初心者の方からスキルアップを目指される方まで、TKB(東京湾カワハギバトル)の練習にも!? 湾奥第1弾【カワハギ釣り教室 at えさ政釣り船店さん】



 

ロッドにオモリ負荷の表記が記された「ターゲットシンカーコンセプト」の極鋭ゲームシリーズ。

H-185 AGS は 40-60-80 のシンカーコンセプトで、このロッドを携え浅場の根魚五目釣りをする機会がありました。

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水深は60m前後でオモリは60号、底はゴロタが敷き詰められているポイントを終始流しましたが、オモリをゴロタの上を根歩きさせる挙動が手に取るように分かり、まるで半分の水深、30m位で釣りをしている感覚でした。
その甲斐あってか、2時間程の釣りではありましたが、根掛りでの仕掛けロストは皆無でした。

また、60m前後に沈んでいる活きイワシが動く挙動もSMT(スーパーメタルトップ)とAGS(エアーガイドシステム)のお蔭で明確に伝わり、それが無くなればイワシは弱ってしまった、又は死んでしまったとの判断もある程度分かりました。

根魚狙いですのでカサゴ等が多く、ロッドにガツガツッと出たアタリの後は一気に持ち込むことが多いですが、60号オモリを背負った穂持ち部分はそのアタリを弾くことなく食い込ませ、本アタリに持ち込むことができました。


根歩きは根掛り無く、エサの挙動は手に取るように、掛けることもスムーズ⇒掛けてからも粘りがある そういった印象でした。



シルバーウイークの最後の2日間は、久比里の巳之助丸さんにて【DKO強化カワハギ釣り教室】を開催させていただきます。

一昨年は合宿スタイルで行いましたが、去年より教室スタイルとなり、2日間開催の場合はより多くの方々にご参加いただけるようになりました。

2週間後に迫るDKO関東久比里予選とほぼ潮回りが同じこの両日、決戦の舞台となる竹岡沖のコンディションを見極め、予選当日の戦略を組み立てに一石を投じられるのではないかと考えております。

DKO予選を想定した限定での乗船人数、釣り座はクジ決めとなり、その釣り座での状況の変遷を加味した効率的な攻め方に加え、実戦的な釣り座の配置などを含め、個々のスタイル、タックルに合った釣りをお伝えできればと思っております。

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ご参加の皆さま、よろしくお願いいたします。



【カワハギ釣り教室のご案内】

釣り具のブンブンさん主催【女性だけのカワハギ釣教室】、肝が入って美味しい時期です。是非女性釣り師のお友達を見つけてみてはいかがでしょうか。

初心者の方からスキルアップを目指される方まで、TKB(東京湾カワハギバトル)の練習にも!? 湾奥第1弾【カワハギ釣り教室 at えさ政釣り船店さん】


アタリを創る・カワハギ 後編 より続きます


カワハギは、海底の砂に口から水を吹きかけエサを探し、そこに口を持って行く=前傾姿勢になり、底にあるエサ、又は岩礁等にあるエサを摂ったりしていると考えられます。

しかし、例えばタイ釣り船のコマセに付いているカワハギは、上から降り注いで来るコマセに翻弄され海底を離れ浮きやすいようで、驚くほどの中層で釣れることがあります。

海底の根が荒いポイントでは、その根の頂点と頂点とを結ぶ面があたかも海底かのように浮くことがあります。
また、海中にはらみながら垂直に張られている定置網も縦のストラクチャーとして、カワハギが浮くことを助長するようです。


その他の条件でもカワハギは海底を離れて宙に浮くことがありますが、そんなカワハギを狙っての宙釣りは、オモリを底に着けた釣りよりも、仕掛けを上げ下げする遊びが極端に少ない、極めて範囲の少ない釣り方となります。


宙でオモリをヒラウチさせ、その動きやフラッシングに魅了され近づいてきたカワハギに、先ずオモリから一番近いハリで勝負するイメージなのですが、やはりエサ盗り名人のこと、僅かなアタリに躊躇しているとツルテンなんて言うことがあります。

では?

アタリの初動を感じたら、冒頭のように、常時カワハギがエサを食べなれている前傾姿勢にする為に仕掛けを数センチ下げ、上からエサを追わせるようにします。

その時、フトコロが広いフックなりワイドフックなど、ハゲバリ系のハリ先部分を上に向けフックビーズにセットしておくことで、カワハギはハリ先からエサを食べることになり、食っている時最初に下げた数センチ分を聞き上げることによって、カワハギの口の中にハリ先が入っていれば自然とモタレが出る=アタリを創ることになり、違和感で暴れ出したカワハギの挙動にアワセを入れれば竿の胴はフッキングを促し、カワハギ特有の叩くような引きが伝わってくる筈です。



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