林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

2016年12月

今年1年、RYO'S METHOD ブログを開いていただき、お読みいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

去年の4月27日から書き始めたこのブログですが、同じく去年の8月位から「毎日書いてみよう」と思い立ち、1年と4か月余り、ほとんどを釣りを題材とした内容で書くことができました。

釣行記はもちろんのこと、技術論であったり、釣りに対する精神論、釣った魚を使った料理など、様々な内容を盛り込み、書かせていただき、発進させていただいております。

ブログへの、今年の総アクセス数は30万近くになり、今年の11月には、37,572アクセスを記録いたしました。

これはひとえに、毎日お読みいただいている、皆さまのお蔭無くしては成り立たないもので、心よりお礼を申し上げたい所存です。


来年も、RYO'S METHOD ブログにて、釣りの情報発信を続けて行ければと思っております。

今後とも、よろしくお願いいたします。

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元旦の日本テレビ、21時からの「正月SP 嵐にしやがれ」に、ゲストのローラちゃんの釣りのアドバイザー役として、ちょこっと画面に出るかと思います!


11月に、カワハギ仕掛け作り教室を開催させていただいただ梵々さん。

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そんな梵々さんにて、「潮の流れと風と釣り座・座学会」を開催させていただくこととなりました。


船釣りでは、風に向って立てる船に対して、潮がどの方向から流れてきて流れ去るのかを見極めることが大切となってきます。

座学会では、東京湾の海図を使ってそれを確かめ、今後の釣りに生かしていただけたらと思っております。

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座学会の後は、懇親会を予定しております。

懇親会ではいつも、熱い釣り談義が炸裂! 是非この機会に、釣りの友達を作っていただけたらと思います。

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場 所:高円寺 神戸 梵々(ぼんぼん) 住所  高円寺北口より徒歩3分
       東京都杉並区高円寺北3-2-14
       電話 03-3336-8222

日 程:1月9日(月・祝)

時 間: 潮の流れと釣り座・座学会15:30~ 懇親会17:00~

会 費:5~6000円(予定)


参加ご希望の方は、こちらにコメントをいただくか、facebookのメッセンジャー、同じくfacebook内のグループ極鋭カワハギ友の会にイベントを立てさていただきますので、何れかにご参加表明をいただけたらと思います。


皆さまのご参加をお待ちしております。

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カワハギ釣り・季節による釣り方の移ろい <前編>より続きます


それから一月もすると、本格カワハギシーズンの開幕!

東京湾の竹岡沖では、タンカーなどの大型船が往来する、深い溝のように掘られた航路の深みに、徐々に落ちて行くのです。

その際、群れも徐々に大規模になって行き、越冬の為、肝に栄養を蓄えようと、荒食いが始まります。

大きな群れで荒食いをするのですから、釣りをするのには好都合で、徐々に下がって行く水温と共に、カワハギ釣りのトップシーズンの幕開けともなります。

そうなると

夏カワハギのように、ユックリとした誘いでは、その食い気、活性の高さから、エサはすぐにツルテンになってしまいます。

そんなときは

激しい誘いで、エサを取らせないようにし、一瞬の止めでエサを食わせるような釣り方になって行きます。

例えばパン食い競争では、左右のロープを激しく揺らされれば、食べたくても食べられない状態となり、そこでロープを揺らすのを止めれば、そこで一気にパンに食らいつく、という状態を、海底付近の仕掛けでも演出してあげるのです。

各論的には、ハリのチョイスであったり、ハンドリングしやすいロッド、はたまた、目感度アタリが大きく出るロッドを使うのか、食い気ある=活性が高い のであれば、宙から誘いをかけてみるとか、様々なファクターの中で、一番効率よく釣ることができるパターンを探して行くのです。

水温が下がり・・・

越冬中のカワハギ釣りは、真夏のそれと似ていて、定点でエサを動かすような誘いであったり、止めていることが誘いであったりすることがあります。


釣り教室では、下船後に、その日の釣りの総評を述べさせていただいておりますが、何回か「でも、今日がそういったパターンでの釣りでしたが、これが2か月前、または2ヶ月後では、違った釣り方が有効になっています」とお伝えしています。


季節による釣り方の移ろいは、水温が影響するところが大で、そういった水温の変遷や、黒潮の蛇行などに、毎日目を通して、水中のカワハギと同じように、いち早くその機敏に気づき、釣り方を予想、組み立てることが肝要なのではないでしょうか。

東京湾のタチウオ、釣れていますね~~!!

毎年、6月頃から開幕の「夏タチ」ですが、今年はず~っと上位安定の釣果で推移しています。

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水温の低下と共に、深みに落ちながら大型になって行くタチウオ。

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掛けた時の、トルクフルな引きと、その食味とで、年内にもう1度、行ってこようかと思っております。

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これで今年は、納竿かな・・・

季節によって、数々のターゲットが狙える船釣り。

その魚種の食いが立つ季節は、産卵期と重なっていることもあり、生態系で1年で一番の盛り上がりをみせる時でもあります。

周年狙える釣り物では、カワハギや湾フグがありますが、季節の移ろい≒水温の変化で、その生息域や摂餌の仕方が刻々と変化して行くものです。


カワハギ釣りでは、1年のサイクルとして、毎年8月1日の剣崎沖解禁を開幕として、産卵直後、又は後期のカワハギを狙い、秋から冬に最盛期へ、その後は寒カワハギと、やはり水温の移ろいと共に、釣り方も、様々に変化させて行きます。



例えば開幕の夏、産卵で傷ついた個体と対峙する訳ですが、自然界での産卵という営みはきっと、命をも賭す行為とも考えられ、人に当て嵌めてみればそれは、大きな外科手術の後のように、病床に臥し、痛みと高熱とに戦っている状態かも知れません。

そんなときに

カワハギの目の前からエサが消えてしまうような、早い誘いを繰り返していては、エサは食べたいが満身創痍で、このエサは、疲れている自分には追えないスピードで動いている」と、エサを目立たせる誘いが、かえって「食べられない」という仇となる場合が多いようです。

逆に

体力も回復、秋口より、気温よりも遅れて低下する水温に、カワハギは徐々に越冬の準備を始めます。

堤防沿いや、海水浴で入る海よりちょっと深い浅場に散らばっているカワハギ達は、深場に落ちながら、段々と群れをなすようになってくるのです。

それも、一気に深場には落ちず、夏に、覗き込んだ堤防の際に泳いでいたカワハギは、秋の始まりに、少し水深のある場所へと移動するのですが、その際も、途中の粒根に寄りながら移動すようです。

実際に秋口、湾フグ釣りで尺ハギが釣れることが珍しくなく、10m前後の根回りのポイントでは、大型カワハギの瞬発力のある引きに、捨てカットウを切られたり、32cmという、初めての尺オーバーを釣り上げたのは、十数年前の湾フグ釣りの時でした。


カワハギ釣り・季節による釣り方の移ろい ≪後編≫へ続きます

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