今年の夏の終わりには、浅い根周りにショウサイフグ(現在コモンフグが多いようです)が群れをなして集まる「寄りフグ」釣りの釣果が上がっています。
本来はフグの強力な歯、その体躯を逆手に取ったカットウ釣りで狙う場合が多いのですが、寄りフグでは根回りを狙うゆえ、また反応が上ずることもありドウツキ仕掛けで釣る方が効率的なのです。
釣れ上がるフグの大きさは20㎝以下が多く、仕掛けのハリを標準よりも1、2号サイズダウンすると良いのです。
それでも掛からないとなると、カワハギ釣りに使う大き目なハリをチョイス、使ってみたのでした。
マルチは丸カイズに比べてフトコロが狭く、なおかつ軸が短いハリとなります。
ですのでフグの口の中には入りやすくなるものの、飲み込まれてはハリスが細く切られやすくなります。
チモトに硬質パイプを被せて釣ってみたのですが、パイプが外れてしまったりと、改良の余地ありだったのでした。
一つ言えることは、同サイズのフグとカワハギでは、おしなべてフグの方が口が大きく、ゆえ歯も大きいのではと考えられます。
歯が大きい(縦に長い)のであれば、フトコロの狭いハリでは歯の裏に掛かる確率が上がり=アワセを入れて上を向かされたフグの口の中でハリ先が歯の裏を滑って出てきてしまうこともあるようでした。
また「コッパ」、「ワッペン」などど呼ばれる小型カワハギが混じってくると、ごく小さなアタリをベストタイミングで掛けに行っても中々ハリ掛かりしないものです。
まあ、こんなことも考えながら次の釣行に想いを馳せるのも良いものなのです。
林 良一
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