林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

2024年12月

先日のヒガン釣り教室の折り、このようなご質問をお受けいたしました。


〔ご質問〕

カットウ仕掛けのカットウがテーリング(オモリやエサ部分にカットウが掛かってしまうこと)してしまうことがあるのですが、何か良い方法はありますか?


〔回答として〕

まずテーリングした仕掛けにはフグは食ってこないので、海底付近の仕掛けは潮のながれになびくようなイメージで、オモリ・エサ・カットウが一直線になっていることがベストなのです。

テーリングを軽減するために、僕はこんな方法で仕掛けを投入しています。


まず仕掛けを投入する時にはチョイ投げをします。

根掛かりしない場所、根掛かりをしてしまう場所でも攻める時は遠投する時もあります。

大切なのは仕掛けの着水寸前にラインの放出を止めてしまうことです。


空中にある仕掛けは、重たいオモリに引っ張られながら飛んで行きます(投げ方によっては途中で回転してしまったりすることもあります)。

着水迄後数メートルという時(チョイ投げでは投げた直後)、サミングを強くして、仕掛けが着水寸前の時は完全にスプールを押さえてラインの出を止めてしまいます(その時ロッドを立てている場合、ロッドが引っ張られて倒され加減になります)。

そういった操作をすると飛行中のオモリにブレーキが掛かり、その先に付いているカットウは惰性でオモリの前へ、その「オモリとカットウが一直線になった状態」で着水します。


こうすることでオモリとカットウが一番離れている状態で着水しますので、テーリングしてしまう確率がグンと減ってきます。


RIMG6375




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開幕から好調な釣果で推移している東京湾のヒガンフグ、今回は富士村 彩花テスターにゲスト参加していただきえさ政さんで開催、24名様のご参加をいただきました。

今回はダイワから発売されたフグのカットウ仕掛けをレンタルさせていただきました。

 

皆さまがお揃いになりレクチャーを始めさせていただきました。

 

レクチャーでは、ヒガンフグとはどんなフグなのか? タックルは? 仕掛けは? 釣り方は? などをお話しさせていただき、最後に身欠きの熟成の仕方で締めさせていただきました。

 

最後に富士村テスターにもご挨拶をいただき、女将さんのお見送りを受けて出船いたしました。

 

今回のポイントは航程40分程の長浦沖。

埋め立て地ゆえ入り組んだ地形で、その岸となるマンメイドストラクチャーにヒガンフグが棲息しています。

 

当日は大潮回りではありましたが、この時期の潮見は夜の方が干満差が大きく、更に入り組んだ埋め立て地ゆえ潮の流れはあまり感じない下げ潮からの始まりでした。

それでも開始早々からそこここでヒガンフグが上がり賑やかな船上となりました。

 

 

緩い潮が更に緩み、ほぼ流れが無くなってきた頃ロッドを出してみました。

岸壁から少し離れた位置で船を流す船長、一見岸壁際がポイントと思われるのですが何ででしょうか?

おしなべて岸壁際は浅い事(急深な場所もあります)、捨て石が入っている事等が上げられます。

そうなるとフグのサイズは小型が多く、なおかつ根掛かりのリスクがグンと高い場所となります。

岸壁から船を少し離すと、駆け下がりになっており、その掛け下がりきった辺りにヒガンフグが付いていることが多いのです。

船長はそんな海底形状を魚探で把握、船をごくユックリと流してくれました。

繰り返しの誘い下げ、オモリが着底した直後に訪れるアタリに注意しながら誘いのルーティーンを正確に繰り返して行きます。

ゼロテンションで僅かに撓んだ穂先、トップガイドを僅かに震わすようなアタリに掛けに行きました。

ロッド:メタリア湾フグ  リール:アドミラ  ライン:12ブレイド0.6号

 

潮の流れが緩い≒アタリが小さくなる  のですが、この日は風も弱かった為、なおかつ入り組んだ埋め立て地のポイントでしたのでほぼ無風、平水面でもありあたかも室内プールでの釣りのような環境でした。

湾フグロッドの穂先は例外なく柔軟に作られていますので、こういった条件下ではアタリが小さいとは言え見えやすいものです。

こういった釣りやすい日に目感度アタリの振幅であったり、アタリが出るタイミングなどを覚えて行くと良いと思うのです。

冬は風があり船が揺れてしまう日も多い中、悪い日並みでもそういった事を思い出しながら釣り進める事がステップアップに繋がっていくのではと思っています。

 

 

 

富士村テスターにもきました!

これは良い型のヒガンフグ、カットウも顎の下の良いところに掛っていてパーフェクトです!!

 

 

 

 

海上は緩い風、春を思わせるような日並みの中の釣りとなりました。

終盤神奈川側のポイントに移動し定刻まで釣り沖上がりとなりました。

 

下船後は宿の裏手にて、その日1日の状況をお話しさせていただきました。

 

ご参加いただきました皆さまありがとうございました、何か得る事はございましたでしょうか。

えさ政さん、大船長、女将さん、柳沢船長、中川船長、佐川船長、この度もお世話になりました。

 

次回のえさ政さんでのヒガンフグ釣り教室は来年1月に開催(募集中)させていただきます。




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ヒガンフグは岩礁に生息しており、東京湾では捨て石などのマンメイドストラクチャーを狙う事が多いのです。

拳大やそれ以上の大きさの石がゴロゴロしている場所ですので、根掛かってしまうことが多いのです。

これは同じく東京湾でのタコ釣りやカサゴ釣り、時としてカワハギ釣りでも、剣崎沖など根が急峻なポイントでは根掛かりの確率が上がってしまいます。


根掛かりしてしまったら、僕はこんな方法で外しています。

先ずはリールにラインを巻き込みロッドを下向きに、ラインと直線にします。

RIMG6368


その下向きのロッドを激しく前後左右に揺するのです!

RIMG6371



水中では、瞬間的に引かれたラインが緩んだ瞬間また引かれるを繰り返します。

オモリが根掛かった場合、瞬間的に強い力で引かれた直後にラインが緩むのですから、根掛かったオモリが少し動くことがあります。

その次の強い引きで位置が変わったオモリを引くことによって根から外れる事があるのです。


確率で50%位でしょうか、オモリの根掛かりを外すことができます。

フグ釣りでカットウが根掛かった場合は、カットウの捨てイトから切れますので、再度カットウを付ければすぐに釣りをすることができます。



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釣り具部屋を整理していたら懐かしいハリが出てきました!

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ダイワのカワハギバリは発売当初はバラバリで、巳之助丸さんの帰りにヤギタさんで徳用袋を買い求めたものでした。

初期のハリですので Saq Sas でもスペシャルフィニッシュでもありませんが、サバフグやキタマクラが多い日には打って付けかもです!


ハリスを結んだハリのチモトには、スッポ抜け防止の意味でほんの少量瞬間接着剤を付けて一晩放置、乾いてから小袋などに入れて船へ持って行きます。

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