林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

タグ:タコエギとルアー

タコエギとルアーではカラーチョイスが違う? <前編> より続きます


ブラックバスや海のルアー釣りなど、たとえば高速で引くことにより動きを出すメタルジグを考えてみると、おしなべて深海になるほど光量は少なくなるもので、お腹のシルバーを膨張色と捉え、付近の海水に溶け込まし、背中のディープブルーのシルエットで狙った魚にアピールするといったスキルがあるのだそうです。

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これはマグロをターゲットにした1つの釣法とのことですが、パヤオ(沖にあるブイ)の200m位の中層に、寄せエサとしてキビナゴなどの小魚を袋に入れて沈め、特定の水深で袋を止めている結びを解きチャミングする場合に用いるのだそうです。

200mの水深となると、食べ慣れているキビナゴほどのメタルジグでは軽すぎて到達しないので、重く大きなジグを使うことになるのですが、お腹を周囲の水に溶け込ませることによって、背中の濃い色が丁度キビナゴのシルエットになるといった、計算尽くされた釣法なのです。

マグロが背中の濃い色をキビナゴと捉えれば、高速で動くジグでも、濃い色のコントラストでシッカリと捉える=ヒットに繋がるのだそうです。

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ここでのヒントは「引く早さ」にあります。


一方タコエギでは、根が荒い場所でキャスト、定点で小突いて反応が無いとみるとラインを巻き込みエギを跳ね上げカーブフォール、その時は若干早い動きとなりますが、基本的には底でエギを小突いているときがアピール、いわゆる誘いとなります。

先のジグとの相対的にスピードは遅く、ジグは高速で動いていることに対して、エギは定点で細かく動いていることになります。

「定点で細かく動く」を「定点」と捉えれば、タコにとっても目標は止まっているわけで襲いやすく、それが膨張色であれば、濁った海水の中でより目立つことになるのです。

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また、膨張職ゆえ、シルエットがハッキリぜず、コントラストがクッキリとしていなくても、止まっていることで目標を捉えることが容易になると考えられます。

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魚やタコに友達はいないので、どう考えて、どう見えているのかは分かりませんが、いつもそういった魚目線で釣りを組み立て考えています。


またここのところ、肉巻きのタコエギが有効との情報も!?

そんなところも、僕の考えを書いてみたいと思っています。



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ザ・フィシングを観ていました。

その回はバス釣りで、濁った河川での釣りの様子が映し出されていました。

たとえてみるとミルクティーのような川面で、いわゆるマディーウォーター、泥水と言い替えても良いのか、かなり透明度は低く、ゆえ底付近の光量は少なく暗い状況なのでした。


そこでチョイスするルアーは、ブラック系なのででした。

なぜか?

濁って光量の少ない水中では、黒や濃紫などのハッキリとコントラストが出る濃い色のルアーをチョイス、バスの目の前を通り過ぎたルアーを追いながら認識できるようにといった考え方がセオリーなのです。

もしそのような濁った水色で、膨張色や夜光などのルアーを早めに引いてみたらどうなるでしょう?

きっと残像を残しながら通過するルアーを捉えきれず=捕食に至らず、その先にあるヒットには結び付きにくいと考えられます。


片や東京湾のエギタコ釣り。

夏はブランクトンによる濁りが入り、マダコポイントが点在する湾奥付近はやはりマディーウォーターよろしく、赤茶色になるものです。

そんな時でもエギタコ釣りでは、パールホワイトやレモンイエローなどが定番カラーとなり、「濁り水でも反射光を遠くまで届かせる」といわれているゴールド系などに反応が多いものです。


では、「ブラックバスとエギタコでは、濁った水色だと相反するカラーが良いのか?」といった疑問があるかと思います。

そのヒントは、ルアーやエギを引く早さにあると思います!


タコエギとルアーではカラーチョイスが違う? ≪後編≫ へ続きます



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