林良一ブログ RYO'S METHOD

テクニカル系船釣りの技術論(METHOD)や精神論をメインに、ちょこっと料理のことなども!

タグ:DKO

DKOを振り返り①・なぜ湾フグロッドだったのか? <前編> より続きます


そんな経緯の中、釣り教室の時にMC長所を引き出しながら釣ってみました。

本来硬いロッドが好みの僕ではありますが、ごく軟調穂先のポテンシャルを感じながらの釣りでした。

自らグラスソリッドを削り出した湾フグロッドでもそうなのですが、軟らかな部分が長ければ長いほど目感度アタリは大きく出るのですが、船の揺れや横風に対して穂先が振れて目感度アタリが取れにくくなってしまうものです。

ロッドにボタンが付いていて、ワンタッチで調子が変えられれば良いのですがそれは流石に無く、アタリが取れ難いと思った時点でロッドチェンジが通常となるのです。


そういった考え方の中「チタントップがもう少し短く、なおかつそれに継ぐ穂持ちに張りがあるロッドがないかな?」といった、自分の使い良いようなカワハギロッドを考えていた時にメタリア湾フグを思い出したのでした。

ノーマルのメタリ湾フグより「S」の名が付くようにソフトなメタルトップを持ち、渋い時の目感度アタリをより大きく出すようにしてありますが、それだけではアワセ遅れの原因となり、先のMCのような場合もあります。

そこで穂先を継ぐSの穂持ちはノーマルよりも幾分硬めにしていただき、アワセ遅れや横風よる振れを軽減する設計をしていただいたのでした。

正直カワハギ用となると、オモリ負荷の関係もありやや非力なロッドでもあります(元々湾フグ用のロッドですので・・)。


そんな竹岡沖の背景にメタリア湾フグ S-175の特徴がマッチするのではないかとの思惑で使い出し、感触が良かったのでDKOの予選、二次予選、決勝と、全てに湾フグロッドを携えて行きました。

ちなみに

一次予選:メインロッドはゼロ・サブにボトム・F-1・湾フグ

二次予選:メインロッドはVS・サブに湾フグ

決  勝:メインは湾フグ・サブにVS

を使いました。



微細なアタリをより大きく目感度アタリとして、また、手感度アタリも申し分なく響かせるメタリア湾フグ S-175は、今季竹岡沖で、また、決戦の地となった野比沖で、そのポテンシャルを遺憾なく発揮しました。

これは、今までのカワハギ釣りの経験からの引き出しと状況判断が大切な要素になりましたが、開催させていただいている釣り教室でお伝えている内容が全てを網羅しています。

「技は基本の中にあり」とは、極真空手の創始者、故 大山 倍達 氏の言葉ですが、迷いがあったときはいつも、この言葉を思い出し初心に返ることをしています。


DKOを振り返り③・VSの名の通り へ続きます



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横浜フィシングフェスタ、大阪フィシングショーとも終了、横浜ではダイワブースと新年会にて、大阪では新年会にてトークショーをさせていただきました。

その内容はやはり、去年のDKOが中心となりました。

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その中で「なぜ湾フグロッドだったのか?」については、ブースでお話しさせていただいた方はいらっしゃったのですが、トークショーでは時間の制約があり、あまりお話しできなかったのではと思っています。

そこでこの場で「なぜ湾フグロッドだったのか?」、その経緯を書かせていただこうと思いました。



まずDKOの決戦の舞台となる竹岡沖ですが、今季の状況はこんな感じでした・・・

第一に、一昨年辺りからカワハギの個体数が少ないことがあります。

海況は水温が高く海中は季節が遅れている様相で、それに伴いカワハギの群れは深場に落ちずまとまらず、たまに釣果が上がるものの一時的で長続きしませんでした。

個体数が少ない≒相対的にエサが多いのか、カワハギは口を大きく開けてエサを吸い込もうとはせず、少しだけ歯を開き、啄むように食べているようで、裏付けとしてクチビルに皮一枚でハリ掛りすることが多い難しい展開でした。


そんな状況の中、去年のDAIWAカワハギロッドのフラッグシップはMCであり、これにVS、それにメタリアカワハギが追従していました。

MCはSMTが長く、微細な目感度アタリをより大きく出してくれます。

また手感度アタリにも優れ、たとえばキャストしてラインが斜めになっている状態で、SMTとラインが鈍角になっている状態などでも、手感度、目感度共にカワハギからのシグナルを伝えてくれます。

VSはその名の通り、先調子のカワハギ調子ではあるものの、目感度アタリに優れているロッドでもあるのです。


カワハギ釣りのトップシーズンに向かう頃、そんな10月中旬、2018年にテストしていたメタリア湾フグ S-175が手元に届いたのでした。

また、2019DKO久比里予選は10月17日だったのでした。


DKOを振り返り②・なぜ湾フグロッドだったのか? ≪後編≫へ続きます


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